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暗黒公使

Kyusaku Yumeno

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784394980124
ISBN 10 : 4394980127
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan

Content Description

元警視庁の狭山九郎太が、大正時代に起きた国際的秘密組織に関わる大事件「暗黒公使事件」の顛末を語る。
謎の美女や美少年が登場の怪しい世界、全く古さを感じさせないミステリ!

【著者紹介】
夢野久作 : 1889(明治22)〜1936(昭和11)年。本名・杉山泰道。福岡県生まれ。慶應義塾大学予科文学科中退。父は国士として知られた杉山茂丸。家業の農園経営、「九州日報」記者などを経て、1926(大正15)年、「あやかしの鼓」で探偵作家としてデビュー。夢野久作は福岡の方言で「夢ばかり見ている人」の意(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 阿部義彦

    春陽文庫は中坊の頃、江戸川乱歩のを読みました。ドギツイ垢抜けない表紙でしたが、それがここに来ていきなりお洒落になりましたねー。表紙は横尾忠則の過去作、お金もかけてます。これもアンソロジストで魔窟の住人(最近だいぶ整理してそれをネタに本も出した)日下三蔵さんのお陰です。あの『ドグラ・マグラ』の作者でもある夢野久作のデビュー作で、探偵小説ですが今まで見過ごされてきた作品。最初はこんなもんかと読み進めていくと、何重にも底が抜けて、幻惑されて最後には悪夢のごとき凄惨な復讐劇が!何回騙されたか。初めから久作は久作。

  • geshi

    戦争に向かう時流を背景とした探偵活劇。ホテルでの怪死事件を足跡の手掛かりから推理する探偵小説らしいくだりから国際的秘密結社の暗躍へと繋がる風呂敷の広げ方はエンタメ性抜群。ただし面白がるにはスッと入っていきにくく、過去の話の中で手紙が挟まって独り語りが展開されたり、いきなり場面が曲馬団のプログラムに飛んだり、作者のクセなのだろうけどストーリーの流れが入ってきにくい。文語表現もあって軽い読み心地に対して読み砕きが必要だった。ラストも狭山が全く関係しない形で決着しちゃって変に小さくまとまっちゃった。

  • 春ドーナツ

    そのお名前(あるいは書名)はどこかで聞きかじったことがある。読書を続けていくうちに、そういうのがそれなりに貯金箱のようにたまってくるものだと思う。ここでYのように私の先で道は分かれる。読むか否か。一寸先は闇、悔いのない読書。という標語のようなものが私の脳裏に浮かぶ。今年を振り返ると「せっかくだから」の一年だったと思う。本選びも意識的となった。「ドグラ・マグラ」ではなくて、なぜ本書なのか。先日文庫で新刊が出たからだ。このままだと「ドグラ・マグラ」は読まないで終わるかも知れない。プランBだ。文章の肌触りを感ず

  • シビップ

    期待していた夢Q作品ではなかった。「ドグラ・マグラ」のような狂気も無く、「瓶詰めの地獄」のようなタブーに触れる危うさも無い。探偵小説とあるのでミステリかと聞かれるとよくわからないと答えざるを得ない。途中までは復讐劇と理解していたが、ラストの展開は何なんだろうね。夢Q未読作品で、文字も大きく印刷してある。これは読まざるを得ないと意気込んだがかなりの期待ハズレであった。

  • 冬至楼均

    あの父親を考えると、こういう話もありなのかなと思う。

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