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新編・日本幻想文学集成 第4巻

Kyusaku Yumeno

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336060297
ISBN 10 : 4336060290
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

謎の人形部屋の物語「白菊」。韃靼海峡の暗黒地を踏破した男の冒険「海螺斎沿海州先占記」。暗闇の中で両眼が青く光る怪奇な仮面の物語「猿の眼」。水辺で月光をすくう少女の怪異譚「光籃」。他全36編。

【著者紹介】
堀切直人 : 1948年生れ。文芸評論家

松山俊太郎 : 1930年生れ。2014年没。インド学研究家

種村季弘 : 1933年生れ。2004年没。文芸評論家・独文学者

須永朝彦 : 1946年生れ。歌人・作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ぐうぐう

    『語りの狂宴』と題された『新編 日本幻想文学集成』第四巻。『饗宴』ではなく『狂宴』なのがミソだ。狂った宴にふさわしい作家達がラインナップされている。トップバッターは夢野久作。世界に対する疑いが久作の執筆動機となることが多いが、弱者たる存在から眺めた世界の狂いを、弱者の狂いと思ってしまえる構造を取っているのは、久作が読者に対して試しているからなのだろう。あえて、「瓶詰地獄」を外している堀切直人の選が渋い。狂宴という意味では、小栗虫太郎ほど、それにふさわしい作家はいない。(つづく)

  • 里馬

    小栗虫太郎が中々厳しかった。泉鏡花はどうにもダメだった。夢野久作は好き。岡本綺堂は面白いし読みやすいけどホラーがあまり好きでないので他のを読みたい。2人が苦手で2ヶ月掛かってしまった。とは言え全集でなければ投げ出すので良い体験だった。8巻がもうすぐ出るので慌てて5巻へ。

  • 竜王五代の人

    岡本綺堂は読みやすくていい。夢野久作も、ちとしつこいところはあるけどまあ読める。あどけない幼女の言動がメインである「人の顔」などよい。泉鏡花は岡本綺堂と同年輩なのに、どうしてこう読みづらいのだろう。あの語彙についていけないとだめなのだろうか? 小栗忠太郎の、東アジアを舞台にとった三作は、いずれも妄執のままに破滅に至る怪作。

  • シロツメ

    収録された作家の中では夢野久作の作品が一番好きだと思った。読みやすいし不思議で幻想的な短編に惹かれる。「死後の恋」は本当にそうだったのか、作中の事実ははっきりしないながもそう来たかと思わせられた。 小栗虫太郎は海外の人名や地名等、どこまで本当にあるものなのか自分では分からなかったため、架空の名称を採用した経緯の推測やトリックについての指摘が解説に入っていたのは良かった。

  • 灰月弥彦

    収録作家は夢野久作、小栗虫太郎、岡本綺堂、泉鏡花と今回も超豪華メンバー。語りの狂宴がサブタイトルになっている通り、何れも個性的な文体が楽しめる巻ですね(岡本綺堂は割とオーソドックスか。名文なのは確か)

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