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名画で読み解くハプスブルク家12の物語 光文社新書

Kyoko Nakano

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334034696
ISBN 10 : 4334034691
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2008
Japan

Content Description

スイスの一豪族から大出世、偶然ころがりこんだ神聖ローマ帝国皇帝の地位をバネに、以後、約650年にわたり王朝として長命を保ったハプスブルク家。彼らを描いた名画に寄り添い、その波瀾万丈の物語をつむぐ。

【著者紹介】
中野京子 : 北海道生まれ。早稲田大学講師。専門はドイツ文学・西洋文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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そうそうたる画家を排出したスペインに対し...

投稿日:2021/04/16 (金)

そうそうたる画家を排出したスペインに対し、ドイツ語圏には近・現代以前の美術史に残る画家というデューラーとグラナッハくらいである。カール5世は極端な受け口のせいで噛み合わせがひどく悪く、常時口を開けていた。等々、ハプスブルク家に纏わる興味深い内容です。

タカノブ さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ろくせい@やまもとかねよし

    絵画で紐解くスペイン歴史の論説。欧州のハプスブルグ家に関わる王国を、王族の肖像画などの絵画を用いて、描かれた背景や人間関係から解説する。やはりハプスブルグ家の王族として欧州を席巻する勢いがあったスペインが中心と感じる。絵画は素晴らしいが、写真がない時代の視覚的な情報権力だったのだろう。血縁でつながっていく人間社会を統治をする権力のために。

  • トリオネア

    アゴ成分に期待して。あらためて勉強になったし、面白かった。マリー・アントワネットの結婚時の字の片寄や、不吉なエピソード、女嫌いのフリードリヒ大王、フランツ・ヨーゼフなどがとても興味深かった。もっとアゴ顎しているのかと思っていたけど、確かにアゴしていたけど割とアゴ少な目だったかな。

  • tama

    図書館本 中野シリーズ。ハプスブルグ家ってよく知らなかったのですがスペインとオーストリアで分家・共同してたのね。家・血族を存続させるにはおじ姪結婚もありって物凄い。教会は一般人には「それはダメ」と言ってたが「世継ぎが生まれないから仕方がないじゃないか!」と皇帝に言われては見て見ぬふりだそうな。「血は濃くあれ」なんでしょうが弊害の方が多いよなあ。日本のさる血族は昭和の時代にそれに気が付いたそうで。お話の視点が違うと何度か見た絵も飽きずに見られる。次はブルボン王朝だ!

  • みっちゃん

    中野京子さんの著作は、絵画の明快な解説を通して、その時代、人物のイメージが沸き上がってくるようで、とても読みやすく、好きです。今回も、これまで読んだものと重複するものもありますが、興味深く読めました。何度見ても恐ろしいのは【狂女ファナ】荒涼とした背景、夫の棺の前で、憑かれたように見開かれた彼女の目は真っ暗闇の空洞のようです。狂おしいまでの執着が画面から、迸るようです。

  • ひろき@巨人の肩

    ヨーロッパを650年近く繁栄した青き血の一族・ハプスブルク家。「戦争は他のものにまかせておくがいい、幸いなるかなオーストリアよ、汝は結婚すべし!」特徴的な「顎と下唇」は血族結婚による婚姻政策の顛末。始まりは13世紀初めのルドルフ一世の神聖ローマ皇帝戴冠。マクシミリアン一世、カール五世、フェリペ二世と続きドイツ・スペインを軸に勢力拡大したが、イギリスの台頭によりスペイン血統は斜陽。オーストリア血統はマリア・テレジアが奮闘。最後はフランス革命、第一次世界大戦に巻き込まれて衰退。名画が語る歴史を堪能できた。

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