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沖縄文化論集 角川ソフィア文庫

Kunio Yanagida

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041126769
ISBN 10 : 4041126762
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

天体や海洋への鋭敏な感性、孤島の生活、琉球神道とマレビト、古代神話と月、入墨の文化―。戦前、柳田国男を中心に高まった沖縄文化研究の熱情は、多彩な才能と関心をとりこみ、広がりをみせていく。沖縄文化をどこに見出すのか。そして沖縄戦の荒廃を乗り越え、文化的アイデンティティをいかに再興するか。時の流れにより失われたもの、なお変わることのないものを見つめる珠玉の15編を、詳細な注釈・解説とともに読み解く。

目次 : 1 序にかえて(沖縄の風物/ 沖縄の土俗(稲垣国三郎))/ 2 沖縄文化の発見へ(『海南小記』序(柳田国男)/ 海南小記・沖縄編(柳田国男)/ 琉球の宗教(折口信夫)/ 南島の自然と人(伊波普猷)/ 月と不死―若水の研究の試み(ニコライ・ネフスキー)/ 沖縄語問題―国語問題に関し沖縄県学務部に答うるの書(柳宗悦))/ 3 沖縄文化の復興へ(『沖縄文化叢説』編纂者の言葉(柳田国男)/ 沖の泡(幣原坦)/ ウルマは沖縄の古称なりや(伊波普猷)/ 女の香炉(折口信夫)/ 南島の入墨(針突)に就いて(小原一夫)/ 尾類考(柳田国男))/ 4 跋にかえて(沖縄の思い出(柳宗悦))

【著者紹介】
柳田国男 : 1875年生。民俗学者。『遠野物語』『海上の道』などの著作により民俗学の確立に尽力した。1962年没

折口信夫 : 1887年生。歌人、国文学者、民俗学者。1953年没

伊波普猷 : 1876年生。沖縄出身の言語学者、民俗学者。1947年没

柳宗悦 : 1889年生。美術評論家、宗教哲学者。1961年没

石井正己 : 1958年生。東京学芸大学教授。専門は日本文学、民俗学、口承文芸学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    沖縄文化に関する論文集。最新の研究ではなく柳田や折口、ネフスキーに伊波普猷といった古典が並んでいるのが特徴。そのためか読んでいると沖縄ではなく古琉球といった古の風土が思い浮かんでくる。論文というより詩を読んでいるような感覚か。ネフスキーの「月と不死」等その最たるものだしなあ。かといって総論的なものばかりではなく、香炉や入墨などの細かい部分にもきっちり目が行っているのも読みごたえがあるなあ。特に入墨の種類分け等はその文化が滅びた今では相当貴重なものではなかろうか。とあれ古の南東の風を受けるような一冊でした。

  • 二人娘の父

    石垣島のホテルにて読了。とりあえず柳宗悦の島言葉=沖縄・先島語への思いの熱さに圧倒される。

  • ぼっせぃー

    「『海南小記』沖縄編」「琉球の宗教」「南島の自然と人」「月と不死」「沖縄語問題」「沖の泡」「ウルマは沖縄の古称なりや」「女の香炉」「南島の入れ墨(針突)に就いて」「尾類孝」。沖縄文化には多面的なテーマがあることがバリエーションを以て示されており読み応えがあった。『沖縄の香炉はすべて、それをとおして神を拝むのであって、香炉一つあれば、神一体あることになる。香炉は神でない。ただ、隔った位置から神を拝む、と言う考えから、これを据えるのである。』折口信夫が繰り返し言及した香炉という信仰装置の在り方が特に印象深い。

  • tecchan

    沖縄文化に関するここ100年程の間に発表された15編が解説と共に収められている。柳田國男,折口信夫,伊波普猷,柳宗悦等々。名だたる学者などの素晴らしい作品ばかりであるが、なにせそれを読み解く力が,こちらになくて飛ばし飛ばしとなってしまった。

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