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夜の国のクーパー 新装版 創元推理文庫

Kotaro Isaka

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488464035
ISBN 10 : 4488464033
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan

Content Description

目を覚ますと見覚えのない土地の草叢で、蔓で縛られ、身動きが取れなくなっていた。仰向けの胸には灰色の猫が座っていて、「ちょっと話を聞いてほしいんだけど」と声を出すものだから、驚きが頭を突き抜けた。「僕の住む国では、ばたばたといろんなことが起きた。戦争が終わったんだ」猫は摩訶不思議な物語を語り始める―これは猫と戦争、そして世界の秘密についてのおはなし。

【著者紹介】
伊坂幸太郎 : 1971年千葉県生まれ。2000年、『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビューする。04年、『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、短編「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞、08年に『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞および第21回山本周五郎賞、20年には『逆ソクラテス』で第33回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • youmar Jr.

    現実には起こらないこと

  • 川越読書旅団

    ラブレーのガルガンチュアだったり、デフォーのガリバー旅行記であったり、やや冗長ではあるのだが、物語の展開が中世・近代ヨーロッパの名作にあるような不思議かつ魅力的な設定と展開で、終始ワクワク感満載に読了させて頂きました。

  • hnzwd

    普通の男が目を覚ますと、見覚えの無い土地で身動きが取れなくなっており、猫に話しかけられる、という満点の冒頭シーン。猫の依頼に従って動き始めると、その土地の戦争に巻き込まれ、、。帯にある作者自身の「もっとも本格ミステリー度が高い自信作」ってのがすでに伏線なのか。

  • サウスムーン

    ファンタジー色の強い戦争もの。トムという猫の視点でおおよそ進むかなり独特の世界観。手探り状態の展開と物騒な描写に気後れしつつも、魅力的な猫たちに引っ張ってもらって中弛みなく読める。とある転換期を起点に一気に見えてくる真理は読んでいて気持ちが良いし、物語の収束後にはホロリ。読み終わってみれば冒頭からずっと伏線。そういう意味で、マイクロスパイアンサンブルを彷彿させる。戦争の描写には現代にも通じる絶望や祈りがあり、猫と鼠との関係の中にも教訓があった。ユニークで不思議な世界観の根底に伊坂さんのメッセージを感じた。

  • omidas

    世界観が掴みづらく、なかなか物語に入り込めなかった。また、不思議な世界観だったからこそ、最後のオチと言える部分にも大きな驚きや「してやられた」感はなく、全てが明かされたにも関わらず、もやもやが残った。悪くはなかったんだけどね。

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