竹の水仙はわざわざ分かりにくいサゲで落とすことなく、すっきり終わるパターン。こっちの方が好ましいと思う。花見小僧は定吉とやり取りが楽しい一席。定吉には藪入りをあげたいものだが･･･竹の水仙（左甚五郎）30：29、花見小僧（おせつ徳三郎）26：08。

穴どろはたいした噺ではないが、町人の悲喜こもごもが感じられる。小さんは町人のちょっとした機微を語らせるとめっぽううまい。一目上がりは中堅どころが演じていることが多いが、小さんの安定感も頼もしい限り。穴どろ26：02、一目上がり24：05。

多くの富くじの噺は、富くじが当たって、その騒動があり、下げるパターンが多いが、御慶はその後の顛末のある珍しい噺。強情灸はいかにも江戸っ子らしいテンポ良く聞かせる噺。2席とも小さんらしさ全開でよい一枚だと思う。御慶34：27、強情灸16：17。