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(霊媒の話より)題未定 安部公房初期短編集 新潮文庫

Kobo Abe

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101121260
ISBN 10 : 4101121265
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan

Content Description

太平洋戦争末期、満州で激動の日日を過ごした青年は、その時何を思い、何を未来に残したのか――。漂泊民の少年が定住を切望する19歳の処女作「(霊媒の話より)題未定」、2012年新たに原稿が発見された、精神病棟から抜け出した男を描く「天使」、「壁―S・カルマ氏の犯罪」に?がる「キンドル氏とねこ」。やがて世界に名を馳せる安部文学、その揺籃にふさわしい清新な思想を示す初期短編11編。

【著者紹介】
安部公房 : 1924‐1993。東京生れ。東京大学医学部卒。1951(昭和26)年「壁」で芥川賞を受賞。’62年に発表した『砂の女』は読売文学賞を受賞したほか、フランスでは最優秀外国文学賞を受賞。その他、戯曲「友達」で谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』で読売文学賞を受賞するなど、受賞多数。’73年より演劇集団「安部公房スタジオ」を結成、独自の演劇活動でも知られる。海外での評価も極めて高く、’92(平成4)年にはアメリカ芸術科学アカデミー名誉会員に。’93年急性心不全で急逝。2012年、読売新聞の取材により、ノーベル文学賞受賞寸前だったことが明らかにされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    面白かったです。安部公房初期の短編集。後にノーベル賞候補になる作家なだけあり、清新な思想が伺えます。不条理と理不尽に満ちた世界ながら、熱量がありつつも静謐な軌跡が刻まれているように思いました。

  • 阿部義彦

    安部公房の19歳の処女作から『壁』を脱稿する前後までに書かれた、超初期の短編集。処女作は曲馬団を舞台として、そこを脱出して定住を目指す声帯模写が得意な男が主人公、レイ・ブラッドベリの世界を彷彿とさせました。しかし、まだどれも習作の域を出ないものばかりで、未完や原稿の一部が失われた物もあり、正直イマイチな印象。唯一『天使』だけが、『ドグラ・マグラ』みたいな設定で、正常と異常の無限反転構造を思わせてまあ、良かったです。

  • ソラ

    【読了】D 安部公房は以前から気になっていた作家だったので購入して見たのだが、完全に入りを間違えたというか、こういう形の作品集じゃなく、普通に評価を得られている作品から読めばよかったと思う。

  • 斉の管仲

    素晴らしい。これが安部公房なんだと思った。悲しみ、怒りの中に崇高さを感じた。

  • ひさこ

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