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文学者とは何か

Kobo Abe

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120058592
ISBN 10 : 412005859X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

我々は何のために小説を書くのか。良い批評とは何か。重要なのは細部か全体か――。世界的な日本人作家三人が語り合う鼎談「文学者とは」をはじめ、文学をめぐる対話全五編を初集成。〈解説〉阿部公彦

【安部公房生誕百年・三島由紀夫生誕百年・大江健三郎生誕九十年記念出版】

【著者紹介】
安部公房 : 1924年、東京生まれ。少年期を満州で過ごす。東京大学医学部卒業。48年「終りし道の標べに」で作家デビュー。小説のみならず、演劇・映画など幅広く活動した。主な著書に『壁』(芥川賞)『砂の女』(読売文学賞)「友達」(戯曲・谷崎潤一郎賞)「緑色のストッキング」(戯曲・読売文学賞)など。93年死去

三島由紀夫 : 1925年、東京生まれ。東京大学法学部卒業。10代前半から小説を発表し、44年『花ざかりの森』を刊行。47年大蔵省に入り翌年退官。主な著書に『潮騒』(新潮社文学賞)『白蟻の巣』(岸田演劇賞)『金閣寺』(読売文学賞)『絹と明察』(毎日芸術賞)など。68年「楯の会」を結成し、70年自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決

大江健三郎 : 1935年、愛媛県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。在学中の57年、「奇妙な仕事」で作家デビュー。94年にノーベル文学賞を受賞。主な著書に『飼育』(芥川賞)『個人的な体験』(新潮社文学賞)『万延元年のフットボール』(谷崎潤一郎賞)『洪水はわが魂に及び』(野間文芸賞)など。2023年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    冒頭の鼎談で芥川賞受賞直後の大江健三郎は大先輩の安部公房と三島由紀夫にオモチャにされているが、経験を重ね自信をつけると続く対話では正面から反論していく。「現代作家はかく考える」で三島と大江が小説の書き方について意気投合し、「二十世紀の文学」で安部と三島は性の問題を通じて大江を論じ、最後の対談で安部と大江が三島の思い出とSFの可能性を語る。思想と性格と文学性は全く異なる昭和の三大作家が、互いに敬意を表しながら文学論を戦わす姿が楽しい。長く3人の作品に親しんできたので、無条件に文学を信じられた時代が懐かしい。

  • 1.3manen

    三島:伊藤整さんばかりでなく、あの年代から前の人はとっても何か考えてるね。世間さまに対して恥かしいというイメージ(14頁)。世間体? 阿部謹也先生を思い出すね。安部:他人を再発見するために隣人を破壊するという作業には、自分の内部の孤独を掘り下げ、外にある日常性を相対化して、日常性を危険なものに変容させていく作家の思想が必要だ(107頁)。三島:世間とかに、あれは隣人ではないね。日本人のほうが他人を先に発見していたのかも知れない(132頁)。

  • 道楽モン

    まったく作風の異なる三島由紀夫、安部公房、大江健三郎の三巨匠が、主に1960年代に行った鼎談と対談をまとめた一冊。生誕100周年を迎えた安部、三島の営業戦略の一環であるが、全集を所持しない読者にとっては、実に刺激的で示唆に富んだ編集である。それぞれに独自の方法論、政治的スタンス、文学への関わりが明確なだけに、お互いの作品や思想をどのように評価していたのかが本人の言葉で語られているのが白眉だ。三島の真摯なれどハッタリ満載の言動が面白い。最初の対談は大江が在学中の頃で、緊張しつつも先輩に絡む姿が初々しい。

  • ぐうぐう

    三人の作家による鼎談・対談が時系列で収録されている。安部公房・三島由紀夫・大江健三郎の鼎談、三島と大江、安部と大江、安部と三島、そして三島没後の安部・大江の対談といった具合に、実にバランスの取れた構成になっている。安部と三島は一歳違い、大江は二人の約十歳下という年齢差が鼎談に緊張ではなく躍動を生んでいるのが面白い。それは三島が年下の大江にどこか敬愛を感じているのと、若干23歳の大江が少し遠慮しつつも堂々と振る舞っている、そのようなギャップが起こしているのだ(そして安部はそんな二人に(つづく)

  • やまねっと

    3人とも日本を代表する世界に名だたる作家だ。本屋で見つけて値段を見ずに買ってしまった。 作家たちは何故にあんなに自信があるのだろう。やはり自分の作品に嘘がないからだろう。 立場が違い書く内容や思想が違えど、お互いを認め合っているのを文章から読み取れた。 安部公房が一番兄貴肌があるように思えた。 本の中にセックスや性についての記述があったが、よく理解できんかった。 大江健三郎も死にこの本も貴重な資料の一つとなるだろうと思ってる。 3人の小説をもっと読んで、また読み返したい。

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