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戦争について 中公文庫

Kobayashi Hideo

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122072718
ISBN 10 : 4122072719
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

敗戦後、「僕は無智だから反省なぞしない」と語った小林秀雄。昭和十二年七月の盧溝橋事件から二十年八月までの間、小林はいかに戦争に処したのか。表題作ほか「満洲の印象」「歴史と文学」など社会時評から紀行文、講演等まで戦時下の発言全三十五篇と戦後の座談会を年代順に収録。文庫オリジナル。

目次 : 昭和十二年(戦争と文学者/ 戦争について/ 事変下と知識)/ 昭和十三年(杭州/ 杭州より南京/ 支那より還りて/ 雑記/ 蘇州/ 従軍記者の感想/ 軍人の話/ 火野葦平「麦と兵隊」/ ある感覚)/ 昭和十四年(満洲の印象/ 「文學界」編輯後記/ 事変と文学/ 疑惑2/ 外交と予言/ 神風という言葉につうて/ 歴史と活眼)/ 昭和十五年(アラン「大戦の思い出」/ 鴎州大戦/ 処世家の理論/ 事変の新しさ/ 批評家と非常時/ ヒットラアの「我が闘争」/ 「戦記」随想)/ 昭和十六年(歴史と文学/ 沼田多稼蔵「日露陸戦新史」)/ 昭和十七年(三つの放送/ 戦争と平和/ 「ガリア戦記」/ 歴史の魂)/ 昭和十八年(ゼークトの「一軍人の思想」について)/ 昭和二十年(文学者の提携について/ 昭和日十一年(座談 コメディリテリール)

【著者紹介】
小林秀雄著 : 1902(明治35)年、東京生まれ。文芸評論家。東京帝国大学仏文科卒業。29(昭和4)年、雑誌『改造』の懸賞評論に「様々なる意匠」が二席入選し、批評活動に入る。第二次大戦中は古典に関する随想を執筆。77年、大作『本居宣長』(日本文学大賞)を刊行。その他の著書に『無常といふ事』『モオツァルト』『ゴッホの手紙』『近代絵画』(野間文芸賞)など。67年、文化勲章受章。83(昭和58)年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 里愛乍

    昭和12年から20年の戦時下における「文学者の立場」からという小林の言葉の数々。文学は平和の為にあるのであって戦争の為にあるのではない。平常時に慎重に叩き上げた思想があっても非常時の思想などというものはない。非常時の思想ではなく政策である、と。現代は平和であり、事実こうして読者なんぞも出来る日々であるけれども、何故だろう何故か不安を覚えてならない。彼の言葉に心構えを乞う心境で読み耽る。「歴史と文学」この辺りは何度でも読み返したい。

  • naotan

    一文学者としての小林秀雄から見た「戦争」について。彼の考えや思想より、当時出版された本について書いてあるのが興味深かった。 ゼークトは読んでみたい。

  • アメヲトコ

    2022年刊。日中戦争・アジア太平洋戦争期に小林秀雄が戦争について綴った文章をまとめた文庫オリジナルアンソロジー。当時の異様な空気感、日中戦争時の杭州や南京、黒河の様相などは非常に興味深く読みました。昭和16年に発表された「歴史と文学」は、合理的な発展図式としての唯物史観に異を唱えるもので、このあたりは戦後の小林の仕事にも一貫した姿勢なのかもしれません。

  • blacknend515

    基本的に保守の文脈で語られる人物のようだ。本人に言ったら激怒しそうだが、さらに民族主義者の気配すらある。 しかし、かなりの特異タイプであり、内容を要約しようにも、自分には到底無理な知的領域なのだが、印象をザックリまとめると、著者は当時はそういう概念の無かったであろう、あらゆるレッテル貼りに対し批判を行い抵抗しようとしている。 今風にいうなら社会学者と呼ばれているのではないだろうか。 現在のそのような類の誰とも似ていないので、今生きていれば無視や一瞥されるだけか、中々理解されないと予想の付くことが哀しい。

  • slowbird

    小林秀雄は戦争は嫌だと思っていただろう。欧米の事情にも通じ、第一次大戦に関する文学作品も読んでいたわけだが、時局がら表立ってそうは言えず、それでも何かコメントしてほしいと言われるので、渋々戦争というか現状肯定、文学者も協力せねばならぬ、いざとなたら自分も闘う的なことを言うのは時節柄やむおえなかったろう。戦争は嫌いだが、もっと嫌いなのは戦争を肯定する論理の粗雑さであって、もうこれは憎んでいると言っていいほどで、これを遠回しに文学論をしているように見せてチクチクと批判する。読者は難しい文学の話としか見えない。

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