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季節風 春

Kiyoshi Shigematsu

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167669102
ISBN 10 : 4167669102
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2010
Japan

Content Description

古いひな人形が、記憶の中の春とともに、母の面影を思い起こさせる「めぐりびな」、子どもが生まれたばかりの共働きの若い夫婦が直面した葛藤と、その後の日々を鮮やかに描き出した「ツバメ記念日」など、美しい四季と移りゆくひとの心をテーマにした短篇集「季節風」シリーズの春物語。旅立ちとめぐり合いの12篇を収録。

【著者紹介】
重松清 : 昭和38(1963)年、岡山県生まれ。岩稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て、フリーライターに。91年『ビフォア・ラン』で作家デビュー。99年『ナイフ』で第14回坪田譲治文学賞、『エイジ』で第12回山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で第124回直木賞受賞。10年には『十字架』で第44回吉川英治文学賞を受賞。ルポルタージュ、時評、評論など小説以外のジャンルでの執筆活動も高い評価を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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4つの季節の中でもこの春編は、ふとした瞬...

投稿日:2021/06/17 (木)

4つの季節の中でもこの春編は、ふとした瞬間にまた読みたくなるなるような思い出深い作品が収められています。雛祭りをモチーフにした短編は数多くありますが、氏の作品の読後感が何とも言えないです。

ハイドアウト さん | 山形県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ふじさん

    美しい四季と移ろいゆく人の心をテーマにした短編集。今回は、始まりと出会いの春の季節をテーマにした作品。母が買ってくれた古いひな人形、記憶の中の春と母の面影を思い起こさせる「めぐりびな」、交通事故で息子を亡くした父親の思いと姿をさくらと絡めて描いた「さくら地蔵」、幼い姉弟のほのぼのとして情愛を描いた「せいくらべ」、酒に酔い、電車に轢かれた男の生きた証を探すフリーライターの姿を描いた「霧を往け」、大学に入ったが行き詰って帰郷した息子を静かに見守る父と母の姿を綴った「お兄ちゃんの帰郷」。温もりを感じる作品。

  • greenish 🌿

    古い雛人形が、記憶の中の春と共に母の面影を思い起こす『めぐりびな』、子どもが誕生した共働き夫婦が直面した、葛藤とその後の日々を描く『ツバメ記念日』ほか12の短編集。「季節風」シリーズの「春」物語  ---雛人形・よもぎ・桜・鯉のぼり・青葉・ツバメ・・・美しい四季の移ろいの中で体験した、旅立ちや出逢いを思い出させてくれる優しい一冊。父との、母との、兄弟との葛藤。幼少期の、学生時代の、社会人としての懊悩。切なく苦しい時も、やがて来る春を想うからこそ越えられるのですね。『さくら地蔵』『ツバメ日記』が沁みました。

  • やも

    しんみりふんわり、読み終えたあとはコートを脱いで少し軽やかな気持ちになれるような。出会いと別れでセンチメンタルになる春らしい短編12話。子供らしい残酷さのある話に胸が痛くなり。すぐバレる優しい嘘にキュンとなり。幼いズルさに赤面したり。さすがの重松さんだなって思うような言葉もあり。その中でも最終話【ツバメ記念日】がグッと来た。赤ちゃんを育てる若夫婦の歩んだ歴史、転機はある日出会った老夫婦…。この老夫婦の解釈も好き。きっとそうだよ。人は理屈だけで生きてるんじゃないと改めて思う。人生も三寒四温なのかも。★4

  • 乱読亭AKIRA@晴釣雨読🎣

    春って良いな〜(´ω`)という内容ではありませんでした(笑)本作は短編小説ですが、どの登場人物もこれから始まる新生活や日々の生活に不安や悩みを抱えて、生きている人たちばかりです。不安や悩みが全くないという人は世の中いないと思うので、重松さんの短編集を何冊か読むと、必ず自分と似た境遇の登場人物に出会えると思います。その意味で私のお気に入りのお話は「島小僧」と「お兄ちゃんの帰郷」でした。もう少し暑くなったら今度は「季節風 夏」を読みます♪

  • じいじ

    時折、重松さんの小説が無性に読みたくなります。とくに少年少女が主人公の話が、わたしは大好きです。思わず「ガンバレ!」と声援を送ってしまいます。春・夏・秋・冬の今シリーズは「冬」に次いで2作目。郷土に初のプロ野球選手が誕生したものの、3年で戦力外通告を受けて故郷へ帰ってきた青年に、彼に憧れる中3の野球少年は「ぼくが…」と夢をふくらませます…。12話それぞれから重松さんの温かさが伝わってきます。

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