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ゼツメツ少年 新潮文庫

Kiyoshi Shigematsu

User Review :4.5
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101349350
ISBN 10 : 4101349355
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2016
Japan

Content Description

センセイ、僕たちを助けて。悩みを抱えた少年少女が逃げ込んだ先は。驚きと感涙の傑作。

「センセイ、僕たちを助けてください」ある小説家のもとに、手紙が届いた。送り主である中学二年のタケシと、小学五年の男子リュウに女子のジュン。学校や家で居場所をなくした三人を、「物語」の中に隠してほしい。その不思議な願いに応えて、彼らのお話を綴り始めたセンセイだ ったが――。想像力の奇跡を信じ、哀しみの先にある光を探す、驚きと感涙の長編。毎日出版文化賞受賞。

【著者紹介】
重松清 : 1963(昭和38)年、岡山県生れ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。’91(平成3)年『ビフォア・ラン』でデビュー。’99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、同年『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で直木賞、’10年『十字架』で吉川英治文学賞、’14年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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現実世界に居場所をうまく見つけられない少...

投稿日:2021/06/24 (木)

現実世界に居場所をうまく見つけられない少年少女。これをゼツメツしそう、と表現しているのが不快と思う。小説家のセンセイのところに手紙を送ってくるこの子は実在するの?しないの?と先が気になります。

ぽん さん | 岡山県 | 不明

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ある意味、重松清の集大成です。 そして読...

投稿日:2021/04/09 (金)

ある意味、重松清の集大成です。 そして読む順番が重要な一冊です。 ストーリーとしてはいつもの重松清作品で、作者を好きな人なら楽しめる作品です。 しかしながら、この作品には他の重松清作品の登場人物が多数出てくるので、できればベーシックな重松清作品を全て読み終えてからこちらの作品を読むと、より楽しめると思います。 わが家でも小学生の娘と一緒に、この子はあの作品のあの子だよね、いやいやこれはこっちでしょ、と楽しく重松清作品を語ることができました。

たーくん さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    自分が生まれた意味は何だろうと考えさせられました。悩みを抱えた少年と少女が小説家の先生に助けを求めるのを見ていると、学校や家に居場所をなくした苦しみが痛いほど刺さります。居場所がない者はゼツメツするしかないという気持ちが悲しい。そんな彼らを「物語」の中に隠すために、話を紡ぎ出す先生は奇跡と光を信じているような気がして、それが唯一の救いのように思えます。決して希望の見える終わり方ではないけれど、物語の力は少しでも誰かを助ける力があることを感じました。

  • 扉のこちら側

    2016年492冊め。単行本既読、文庫で再読。弱くて優しい生き物は、現代社会の中で淘汰されて絶滅していく運命なのか。3人の冒険の結末を知っての再読なので、物語の先を追うよりは登場人物一人ひとりの発言や心理に注意して読むようにした。重松作品にしては救いがなかったと思われる結末なのだけれど、訴えるものの強さは変わらず。しかしそれでも、生きていてほしかった。

  • ゴンゾウ@新潮部

    とても不思議な読後感だった。現実と想像の世界が交錯する。存在が認められないことがとてもつらい。

  • らぱ

    一度でも居場所がないと思いこんでしまった人が、居場所を見つけた!と思えたら、居てもいいんだ!っておもえたら、こんなに嬉しいことはないよね。 心に残った言葉 P477 「毎日怖かったよ。学校にいても、街を歩いてても、家にいても、ずっと怖かった。だからもう、死ぬことのほうが怖くないぐらい」

  • ゆにこ

    どうしたらいじめがなくなるのだろう。学校に行かなくても勉強して社会に出る事は出来るので、もし自分の子供がいじめにあった時は無理に登校させないと前から思っていた。でも、楽しいはずの学校生活を奪われた事は一生消えないのだとこの本で強く感じた。

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