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はるか、ブレーメン 幻冬舎文庫

Kiyoshi Shigematsu

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344434714
ISBN 10 : 4344434714
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan

Content Description

小川遙香、16歳。3歳で母に捨てられた彼女は祖母も亡くし、天涯孤独だ。走馬灯をつくるために人生の思い出をめぐる旅行会社〈ブレーメン・ツアーズ〉と出会い、幼なじみとともに手伝うことに。そんな折、自分を捨てた母から「会いたい」と連絡が来て―。「記憶」とは、「大切な思い出」の持つ意味とは何か。家族の繋がりを描く、感動長編。

【著者紹介】
重松清 : 1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て執筆活動に入る。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年「ナイフ」で坪田譲治文学賞、「エイジ」で山本周五郎賞、2001年「ビタミンF」で直木賞、10年「十字架」で吉川英治文学賞、14年「ゼツメツ少年」で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • となりのトウシロウ

    人は最期にどんな景色を見るのか。3歳で母に見放された小川遥香は16歳、走馬灯を描く旅をアテンドしてくれる「旅行会社」と出会う。人の記憶を見ると走馬灯に描かれているかどうかが見えるというファンタジーだが、そのストーリーの中で著者の真骨頂ともいうべき人生の真理が描かれている。「大切な思い出は正しいとは限らない」「悔いは残らない方がいい、でもなくすことは誰にも出来ない」間違いをおかし後悔する。でもその出来事は自分でとって大事な思い出だったりする。自分の走馬灯は書き換えずそのままの人生を見て見たい。

  • もえ

    3歳で母親に捨てられた高校生のはるちゃんが、走馬灯をつくるために人生の思い出をめぐる旅行社と出会い、幼なじみのナンユウくんと手伝うことになって…。読み始めてすぐに、はるちゃんの暮らす瀬戸内海側の新幹線の停車する街が、私が住む街をモデルにしていることに気づき、一気に親近感が湧く。走馬灯をつくる会社って普通に考えると詐欺っぽくて超怪しいのに、重松清さんマジックにかかると、私も人生の最期にはお願いしたいかもと思えてくる。「大切な思い出は、正しいとはかぎらない」にドキリとさせられる。終盤の心温まる展開も良かった。

  • タルシル📖ヨムノスキー

    走馬灯をつくるために人生の思い出をめぐる旅を企画する旅行会社・ブレーメン・ツアーズと、3歳で母親に捨てられた遙香、そして同級生のナンユウくんの物語。ブレーメンツアーズの社員には人の思い出を見る力があって、それを使って人生の最後に見る走馬灯を簡単にいうと編集≠キるという。遙香とナンユウは偶然その社員とツアー客に出会うことで、自分たちも能力を開花させます。その能力をバンバン使って様々な問題を解決!…とはならないのが重松文学。遙香とナンユウは一つの家族とじっくり関わることで、自分の問題とも向き合っていきます。

  • kanaもん

    悔いのない人生は無い。悔いを残さないようにすることは大事だし、少しぐらい残っても良いと思える寛容さも大事。遥香とふう、ナンユウと両親、家族のつながりは、思いを伝えることによって確かになる。走馬灯に残る大切なものは何だろう。振り返って考える気持ちになる小説。

  • ちえちゃん

    天涯孤独な少女のハートフルストーリーかと思いきや、他人が見であろう走馬灯を覗く事ができるというスピリチャル?的?部分もあり。イヤな思い出を走馬灯として死の間際に見せるか否か。う〜ん、私自身ならどうだろう。イヤな部分を含めて私の人生。その分いい事もあるんだからイヤな走馬灯もあり。人生プラマイ0が一番幸せ。幸せなだけな人生なんてきっと退屈🥱

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