Books

9月1日 母からのバトン

Kirin Kiki

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784591163603
ISBN 10 : 4591163601
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

樹木希林が語ったこと、内田也哉子が考えたこと。ふたりの言葉と4つの対話から浮かび上がるままならない人生を生きる意味とは。

どうか、生きて。

■内容
「死なないで、死なないで……。今日は、大勢の子どもが自殺してしまう日なの」

2018年9月1日、病室の窓の外に向かって、言葉を詰まらせながらつぶやいた母。遺された娘は考える。彼女はいったい何を伝えたかったのだろうか。


本書は樹木希林さんが遺した言葉と、それを受けて内田也哉子さんが考え、対話し、その末に紡ぎだした言葉をまとめた一冊だ。この「ままならない人生を生きる意味」とは何なのか。今、生きづらさを感じるすべての人に贈りたい「命」の物語。

■目次
まえがき(内田也哉子)

第一部  樹木希林が語ったこと
インタビュー「難の多い人生は、ありがたい」
トークセッション「私の中の当り前」

第二部  内田也哉子が考えたこと
対話1 石井志昂さん(『不登校新聞』編集長)――樹木希林の最期、9月1日への想い
対話2 Eさん(20歳女性・不登校経験者)――「あなたのその苦しみは、正当なんだよ」
対話3 志村季世恵さん(バースセラピスト)――“底”にいたときの感覚を忘れないで
対話4 ロバート キャンベルさん(日本文学研究者)――その指を、なんのために使うのか

あとがき(内田也哉子)

■プロフィール
樹木希林
1943年東京生まれ。女優活動当初の名義は悠木千帆、後に樹木希林と改名。文学座の第1期生となり、テレビドラマ「七人の孫」で森繁久彌に才能を見出される。61歳で乳がんにかかり、70歳の時に全身がんであることを公表した。夫でロックミュージシャンの内田裕也との間に、長女で文章家の内田也哉子がいる。CM、テレビ、映画に幅広く出演し、様々な俳優賞を始め、紫綬褒章、旭日小綬章を受賞。2018年9月15日に逝去、享年75歳。

内田也哉子
1976年東京生まれ。文章家、音楽ユニットsighboatメンバー。夫で俳優の本木雅弘との間に2男1女をもうける。長男はモデルのUTA。著書に『ペーパームービー』(朝日出版社)、『会見記』『BROOCH』(共にリトルモア)、志村季世恵との共著に『親と子が育てられるとき』(岩波書店)。翻訳絵本に『たいせつなこと』(フレーベル館)など。連載「Blank Page」を『週刊文春WOMAN』にて寄稿中。

企画協力
NPO法人全国不登校新聞社
NPO法人東京シューレ
NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ぶんこ

    夏休みあけの9月1日に自殺する児童が最も多い。その事の無念さを、9月1日にベッドの上で漏らされていた希林さん。それを聞いた也哉子さんが、不登校の子ども達に寄せる思いを集約して、1人でも多くの人に知って貰いたいと本にしました。東京シューレの石井さんは同じ思いの人が寄り添って、自分だけでは無いと知る事の場の大切さを、そこで辛さの底を迎えて前に進めたEさんは、自分の意見を言葉に出して伝える大切さを学ぶ。大人の導き手とも言える志村さん、キャンベルさんの「逃げ道、出口」の大切さも伝わってきました。

  • アルピニア

    希林さんは、亡くなる数か月前の9月1日に病室で「死なないでね、どうか生きてください」とつぶやいていたという。その思いを受け取った也哉子さんがこの本をまとめた。前半は、希林さんの対談と講演。後半は也哉子さんと4人の方の対談が掲載されている。読む人の立場によって違うと思うが、私に響いたのは「ダイバダッタに出会う」「自分の中の縮図」「わからなくて、わかってもらえなくて当たり前」「許そうという思いは鍵」「遠くを見る」。そして胸に刻んだのは不登校経験者Eさんのことば「(大人は)もっと声を上げてほしい」

  • きみたけ

    「9月1日」のタイトルが何を意味するのかと疑問に思っていました。18歳以下の累計日別自殺者数で9月1日(つまり2学期初日)が1番多い日で、2015年に内閣府から発表されますがどのメディアも大きく取り上げなかったとのこと。樹木希林さんは以前からこの未成年の自殺に心を痛めていましたが、2018年9月15日に亡くなります。この本はその意思を受け継いだ娘の内田也哉子さんが、未成年の自殺や不登校について自らの経験談を交えて4人の関係者と対談した内容です。樹木希林さんの生前のインタビュー・トークも心打たれました。

  • anne@灯れ松明の火

    出版当時の新聞の書籍紹介で気になっていた。読友さんご紹介。9月1日、学校に行けない子どもたちにとって、辛く、しんどい日。生前の樹木さんは「どうか生きて」と祈っていたそうだ。その祈りのバトンを受け取った娘の内田さんが、行動を起こして、この本が生まれた。内田さんが対談した4人の人、そして、この本を読んだ人々に、祈りのバトンはつながれていくのかもしれない。渦中で苦しむ子どもや保護者は、読書どころではないかもしれない。その周りの人が、読んで、何かを感じ、考え、彼らに寄り添えればいいのかも……。

  • れっつ

    「9月1日」は、1年のうちで子どもたちの自死が最も多い日であることから、それを食い止めるために大人たちが動き出していて、昨今メディアでもそれは顕著です。この本は、この日に"どうか、生きて"と本気で祈り伝えようとした樹木希林さんの生き方と思い、そしてそんな母と共に生きてきた、娘の内田也哉子さんが、不登校経験者やその支援を実践している人たちと対談し、それぞれの経験や活動から大人が子どもに出来ることを考えています。簡単ではないけれど、真に子どもに寄り添える大人であれたら、大人も生き方に自信が持てる気がしました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items