キノが師匠と出会い、生きる術を身につけ、喋るモトラドのエルメスと旅に出るまでの期間を描いた話です。原作でいうと「キノの旅 -the Beautiful World-」第5話「大人の国 -Natural Right-」直後ですね。TVアニメしかご覧になってない方には補完的内容の作品になってます。割と原作に忠実であったような気がします。

世界を巡りながら様々な「国」に3日間だけ滞在するというルールのもと旅をするキノと、喋るモトラド「エルメス」のお話です。この1巻で大体話の基礎の基礎はわかるかと思います。1話完結型のお話が多いのも特徴ですね。第1話(「人の痛みが分かる国」 -I See You.-)は、原作「キノの旅 -the Beautiful World-」第1話を、第2話(「人を喰った話」 -I Want to Live.-)は、原作「キノの旅II -the Beautiful World-」第1話を、第3話(「予言の国」 -We NO The Future-)は、原作「キノの旅IV -the Beautiful World-」第4話がもととなってます。

「人を喰った話」は､人間の欲深さ､愚かさ､脆さに儚さに強さに…｡ｷﾉに出会った事で､彼らに出会った事で動き出した歯車｡言葉で表せるはずのない奥深さがここにはあります