1000 Can Die

未来の民俗音楽〉は更に歩みを進めた！
ガーナの新星キング・アイソバの待望の新作！

　2014年にリリースした『ウィケッド・リーダーズ』（EL SUR IMPORT 104）がミュージック・マガジン誌ベスト・アルバム2014ワールド部門で第一位を獲得し、「久々のアフリカ音楽の大物登場」と大きな話題となったキング・アイソバ。一度聴いたら忘れられない強烈なダミ声で歌う彼の、多くのアフリカ音楽ファンが待ち望んでいた新作が遂に登場します！
　キング・アイソバはガーナの北部、ブルキナファソの国境近く、ボロガタンガに生まれています。この地はブルキナファソの南部から広がるフラ・フラ（Fra Fra）と呼ばれる人々の土地で、そのフラ・フラの代表的楽器コロゴ（Kologo）という２弦のリュート型弦楽器で弾き語るコロゴ・ミュージックという芸能感覚の強い伝統音楽があり、アイソバもそのコロゴ・ミュージックをルーツとして育ちました。90年代半ばにガーナの首都アクラへ出たアイソバは、ラッパーのテリー・ボンチャガとグループを結成、当時興隆し始めたヒップライフ（ハイライフ＋ヒップホップ）・シーンにおいて人気を集めてゆきますが、相方ボンチャガが自動車事故で亡くなってしまったため、アイソバはソロへの転身を余儀なくされました。そして07年にはデビュー作を、続けて08年と12年にセカンド＆サード・アルバムをリリースし、ガーナ国内で大ヒットとなり、その活躍の場は次第に海外にも広がってゆきました。
　そして2014年にリリースした４作目『ウィケッド・リーダーズ』は初めて欧州のレーベルからのリリースとなり、それまで以上にコロゴ・ミュージックの色合いを前面に押し出した作品でした。ハウリン・ウルフ、マハラティーニやフクウェ・ザウォーセらを彷彿とさせるインパクト大のダミ声、コロゴでの弾き語りを基調にした民俗音楽性と芸能感覚、現代的感覚の融合は、多くのワールド・ミュージック・ファンに支持され、その音楽性は〈未来の民俗音楽〉と呼ばれるに至りました。
　そして３年振りのこの新作『1000・キャン・ダイ』は、現在最も勢いのあるワールド・ミュージック・レーベル独Glitterbeatの制作。前作の民俗的な感覚は残しつつ、サウンドは前作以上にモダンにアップデート、より力強い印象を受ける作品になっています。基本のレコーディング・メンバー編成は前作と大きくは変わりませんが、注目すべきゲストが多数参加。・にはリー・“スクラッチ”・ペリーが、・にはアフロ・ソウルのパイオニアと言われるナイジェリアのサックス奏者オーランド・ジュリアスが参加、他にもgonjuと呼ばれる一弦フィドルのプレイヤーや、ヒップライフのラッパー達まで、様々な音楽家をフィーチャリング。それでもアイソバの音楽が全くぶれないのは、彼に確固たる音楽性のヴィジョンがあるがゆえでしょう。
　〈未来の民俗音楽〉が更に先へ一歩進めた…。アフリカ音楽ファン必聴です。

（メーカー・インフォメーションより）