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岳飛伝 17 星斗の章 集英社文庫

Kenzou Kitakata

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087457100
ISBN 10 : 4087457109
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan

Content Description

岳飛と秦容は、南宋の程雲との最後の戦いに挑む。梁山泊軍の呼延凌らとも合流して、金国との一大決戦を目指す。兀朮との闘いで重傷を負った史進の生死は? 大水滸伝シリーズついに完結。
(解説/北上次郎)


【著者紹介】
北方謙三 : 1947年唐津生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞を、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門を、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。また、2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞を、06年『水滸伝』(全19巻)で第9回司馬遼太郎賞を、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞を受賞。10年に第13回日本ミステリー文学大賞を、11年『楊令伝』で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞し、13年に紫綬褒章を受章。16年、第64回菊池寛賞を受賞。17年、「大水滸伝」シリーズで第6回歴史時代作家クラブ賞特別功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    ついに辿りついた最終巻。ある程度予想していた通り、スケールが壮大すぎて、畳もうにも畳みきれず、風呂敷は拡がったまま、岳飛を焦点としたターニングポイントを通過した、という印象。ここまで来たら、著者も死ぬまで描くしかない。冷静に振り返ってみると、『水滸伝』を読んでいた頃に、私が期待していた梁山泊の未来とは、果たしてコレであったか、やや疑問の残るところではある。しかし、こうなった必然性というか、説得力を感じられるまま、ここまで読ませてくれたことに感謝。もし再読することがあれば、違った視点で多くの発見がありそう。

  • しんごろ

    激闘、死闘の戦いの連続。岳飛の剣が切り裂き、秦容の狼牙棍が暴れ、呼延凌の七星鞭が唸りを上げる。その戦いの一方で、胡土児は金国を捨て、史進はあの地へ帰る。南宋と金国の戦いが苛烈を極める中、南方では潘ェ、荀浩の南方留守番部隊と許礼の戦いも渋く見応えありだった。戦いは終わり、それぞれが旅立つ。岳飛よ。遥か遠い地で崔如と幸せにすごしておくれ。湖塞の頃の豪傑達も生き残ったのは二人だけかと想いに馳せる。ああ、ついに終わってしまった。梁山泊の漢達の生き様を目に焼きつけた。決して忘れることはないだろう。さらば梁山泊!

  • 眠る山猫屋

    これだけの大河な物語、簡潔に語るなど至難。史進に始まり史進に終わりを迎えた物語。様々な登場人物たちに寄せる想いも千々に乱れて。敵も味方も生き切った、だから少しづつ読み手の中に何かを遺してくれたのだと思える。史実とは異なる最期を迎えた者、その行く末を消し去っていった者。想いを馳せれば寂しさが消せない。生き残った者たちにも、もう逢えないのか。ああ。

  • まえぞう

    終わった!水滸伝19巻。楊令伝15巻。岳飛伝17巻。北方大水滸伝全51巻、読み終えました。北方さんの描く戦闘シーンはほんとうにすごいですよね。いつかまた一から読み直したいような作品ですが、51巻は長いですねぇ。

  • アルピニア

    張朔は南宋水軍の甘蔗園上陸を阻止し、討ち果たす。岳飛はついに程雲を倒して秦檜と対面する。岳都と小梁山に迫る許礼の軍を荀浩と藩寛が緻密な作戦で殲滅する。南宋との戦いがしだいに終息に向かう中、金軍と梁山泊軍の果てしない力の削ぎあいが続く。指揮官が見えない戦に訪れた転機。蒼翼が大金星。そして岳飛が義勇軍を引き連れて現れる。戦の後の聚義庁の動きが鮮やか。何年もかけて準備したことがついに成る。模索の末の新たな在り方をしかと見せてもらった。岳飛が蕭珪材を思い出すところが何とも胸に沁みる。志の物語、締めはやはりこの人。

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