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ISBN 10 : 4794970285
Content Description
一九五五年、白井晟一の「原爆堂」は核の問題と対峙する建築として『新建築』誌上でいくつかの図面とパースが発表されたが、ついに実現することはなかった。半世紀が過ぎ、二〇一一年三月一一日に起きた東日本大震災における未曾有の破壊と福島第一原子力発電所の事故を経験し、いま「原爆堂」に託された問いがアクチュアルな意味を帯びている。白井晟一の思想や言葉を手がかりに、「原爆堂」の今日的な意味を四人の識者との対話から探る。
目次 : 原爆堂について(白井晟一)/ 図版/ 序 言葉と建築―白井晟一の戦後と原爆堂構想(白井〓磨)/ 四つの対話(聞き手 白井〓磨)(岡崎乾二郎―建築の覚悟/ 五十嵐太郎―社会と建築家の関係/ 鈴木了二―建築が批評であるとき/ 加藤典洋―未来と始原の同時探求)
【著者紹介】
岡〓乾二郎 : 1955年、東京都生まれ。造形作家。武蔵野美術大学客員教授。82年パリ・ビエンナーレ招聘以来、数多くの国際展に出品。2002年のヴェネツィア・ビエンナーレ第8回建築展では日本館ディレクターを務めた
五十嵐太郎 : 1967年、フランス・パリ生まれ。建築史家、建築評論家。東京大学工学系大学院建築学専攻修士課程修了。博士(工学)。東北大学大学院工学研究科教授
鈴木了二 : 1944年、宮城県生まれ。建築家。早稲田大学栄誉フェロー・名誉教授。早稲田大学大学院池原義郎研究室修了。自身の作品を「物質試行」としてナンバリングし、建築、絵画、彫刻、インスタレーション、書籍、映像など多領域で創作活動を展開
加藤典洋 : 1948年、山形県生まれ。文芸評論家。早稲田大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒。『言語表現法講義』(岩波書店)で新潮学芸賞、『敗戦後論』(講談社/ちくま学芸文庫)で伊藤整文学賞、『テクストから遠く離れて』(講談社)と『小説の未来』(朝日新聞出版)で桑原武夫学芸賞を受賞
白井〓磨 : 1944年生まれ。国際基督教大学人文科学科卒業後、ベルリン自由大学哲学科、ベルリン造形大学建築科留学。73年より白井晟一研究所所属、83年白井晟一没後は同所主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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林克也
読了日:2019/06/23
比丘尼坂
読了日:2020/11/10
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