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ISBN 10 : 4022587229
Content Description
写真家・佐藤健寿の歩いた「奇界」と「世界」
20年に及ぶ旅の軌跡を集成したベスト作品集
オールカラー528ページで代表作・写真200点以上、
5万字インタビューなどを収録
■奇界──世界の不思議な物語を12テーマでたどる
・居住:洞窟の村、ネネツ、北朝鮮など
・廃墟:チェルノブイリ、軍艦島、共産党ホールなど
・奇景:トルクメニスタン、マラカイボ湖など
・構造物:マトリョーシカ・ホテル、怪物庭園など
・習俗:キリストの墓、幽霊教会、呪術市場など
・宇宙:バイコヌール宇宙基地、核ミサイル発射場など
・創造:彩虹眷村、シュバルの理想宮、人形島など
・博物館:クンストカメラ、ミイラ博物館など
・死:死体農場、ファマディアナ、トラジャ族など
・信仰:マッドメン、パーントゥ、クケリなど
・現代の神話I:エリア51、三星堆遺跡など
・現代の神話II:百舌鳥古墳群、ナンマドール遺跡など
■世界──旅の途上における旅人としての記憶の断片
■EXTRA I 再生
・ピラミデン、カーゴカルト、カザフスタンなど
■EXTRA II 邂逅
・「兵庫・高知・群馬・鳥取・大分」の風景と習俗
■EXTRA III 記録
・写真展 能登 20240101
■EXTRA IV 思考
・佐藤健寿インタビュー2002-2025奇妙な旅の年代記
・Q51 佐藤健寿に聞く51のキーワード
・佐藤健寿自著解説
■解説
「 奇」は「終わり」からはじまる
―「ワンダー/驚異」の反転力―
鶴岡真弓(多摩美術大学名誉教授・芸術人類学者)
■解説
驚異の媒介者、佐藤健寿の『奇界』に魅せられて
山中由里子(比較文学者・国立民族学博物館教授)
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本書は2022年4月に開幕し、2024年9月に閉幕した『佐藤健寿展 奇界/世界』の展示作品を、作品集として新たに編纂し直したものである。この展示では、私が過去20年余り世界をめぐって撮影した写真、その代表的な作品群を網羅し、膨大な点数を一堂に集める(だいぶ気の早い)回顧展的な内容となった。私の代表作である『奇界遺産』シリーズ、そして『世界』、それら2つを合わせた『奇界/世界』という二部で構成し、本書もまた、その2つの視座を混ぜ合わせた、現時点の集大成的な内容となっている。
一方で本書には、展示アーカイブに加えて、巡回中に私が新たに撮影、追加展示した写真もすべて掲載している。2つ目の会場となった高知県立美術館に巡回する頃には世界でコロナ禍が収束しはじめ、私の旅も再開した。最初にタイ、インドを訪れ、次いで中央アジアやバヌアツなどを旅し、そこで撮影した写真を、いわばリアルタイム的に展示に追加していったわけである。本書ではそれらも「奇界/世界 EXTRA I」として収録している。
もうひとつ、本書では2024年の初頭から撮影を始めた、能登半島の写真も掲載している。このプロジェクトは音楽家の松任谷由実さんが発起人となり、石川県・東京都協力のもと、2024年元日に地震で被害を受けた能登半島の各地を幾度かにわたって撮影した。そこに写し出されたものは、『奇界/世界』の中でもテーマとして取り上げている居住や廃墟、自然といったテーマとも重なる、人と自然のかかわりにおける究極の様相であった。これも時代の記録として、特別に本書に収録することとした。
結果として本書は、私が旅を始めた2002年頃から2025年までを網羅し、私の活動を包括した写真集となった。私がこれまで世界各地で追いかけてきたテーマは、この本の中にひとまずのところ、すべて収まっているといっても過言ではない。
佐藤健寿
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