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雲の信号 イ-ハトヴ詩画集

Kenji Miyazawa

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784030162303
ISBN 10 : 4030162304
Format
Books
Publisher
Release Date
September/1995
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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雲と空と山とイーハトヴの自然風景、雪景色...

投稿日:2021/04/21 (水)

雲と空と山とイーハトヴの自然風景、雪景色や春の朧色、光の色合いが、優しいソフトな印象で、幻想的なメルヘンの世界でもあり、曇天の雲からの光芒(天使の梯子)の色合いは自然で、現実味があり、よく描き出せるものだと感嘆する。詩画集なのだが発売当時、黒井健氏の画集だと思って買っていた。モチロン賢治氏の詩がなければ、誕生しない作品だ。今、見ても「おきなぐさ」の、綿毛を飛ばす直前のようなタンポポをクローズアップしたのは、詩にインスパイアされた黒井氏の画力とも思うし、そのような絵も好きだが、タイトルの「雲の信号」や「トパーズのそらはうごかず」のような、光の空気感をとらえたような詩と絵は両方あって、素敵だ。お互いに補完しあって、掛け算の美しさを表現されてるようにも思う。紙の質感も好きだし、B4サイズなのは私には大型だが、大迫力でもあり、宮沢賢治氏の生誕100周年記念には相応しいのかもしれない。

ハリー さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Hideto-S@仮想書店 月舟書房

    『銀河鉄道の夜』を読み、物語はよく分からなかったのに涙がにじんだわけを知りたくて、詩を読んだ。響く言葉があった。だから詩集を持って岩手県を旅した。――黒井健氏は本書を手がけた背景をこう記しています。響いた言葉のほとんどは空と雲の詩。静謐で、大きな風景を描いた23枚の絵と賢治の詩の二重奏。♪ああいいな せいせいするな 風が吹くし 農具はぴかぴか光っているし 山はぼんやり 岩頚だって岩鐘だって みんな時間のないころの ゆめをみているのだ♪(雲の信号)。詩人と絵描きの「雲は偉大だ」という想いが共鳴しています。

  • Natsuki

    「自然の風景は、いつも人の心に寄りそってくれます。かなしいときは、かなしいように。うれしいときは、うれしいように。賢治さんが歩いた、その東北の地を歩きながら私は、彼の詩の風景を、そして私自身の気持ちのふるえをひとつひとつ探して、描いていきました。・・・」そんな黒井健さんの絵と宮沢賢治さんの詩で構成された誌画集(*´ω`*)その時々で心に残る風景は違うんだろうな。今の自分に響いてきたのは「ハイグレードの霧」「竹と楢」「青ぞらのはてのはて」♪

  • mizuki

    絵本作家でイラストレーターの黒井健さんが気持ちのふるえをひとつひとつ探して描いた宮沢賢治の詩集は、自然と空や雲に関するものでした。彼は作品の生まれる背景を見に岩手県を車で駆け回ったそうです。宮沢賢治の詩は言葉が難しく、理解することが出来なかったのですが、黒井さんの優しい挿絵に助けられました。実際に足を運んだためか、のどかな情景がとても伝わってきます!そもそも黒井さんが宮沢賢治を好きになったきっかけは「銀河鉄道の夜」だったそうです。こちら未読なので読んでみたいと思いました。

  • ホレイシア

    黒井健氏のすばらしい絵と、宮沢賢治の難解な詩の融合した独特の世界。両者には、周囲に流されずに自分のやりたいことに専念したという共通点がある(多分)。岩手県を何度も旅したというだけあって、黒井氏の四季それぞれの風景、特に空の描写は見事だが、賢治先生はやっぱりわけのわからんお人なのであった。でも、わからないものはわからないままでいいような気がして、最後に用語解説もついてるが、まだ読まない。「竹と楢」とか「青い槍の葉」とかが好きである。ここには確かに一つのイーハトーブが広がっている。

  • ヒラP@ehon.gohon

    壮大な画集のような絵本に、呑み込まれてしまいました。 宮沢賢治の詩が、絵に付加されているような世界です。 一枚一枚の絵が、黒井さんにとってのイーハトヴであり、詩情たっぷりの絵の世界を繰り広げていました。 手放せない大型絵本です。

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