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銀河鉄道の夜 岩波少年文庫

Kenji Miyazawa

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001140125
ISBN 10 : 4001140128
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2000
Japan

Content Description

『注文の多い料理店』『風の又三郎』につづく賢治の童話集.表題作のほか「やまなし」「貝の火」「なめとこ山のくま」「オッペルとぞう」「カイロ団長」「雁の童子」.思想性と幻想性の高い作品を収める。

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ずっと昔。静かな夜。 町外れの丘を登ると...

投稿日:2021/04/25 (日)

ずっと昔。静かな夜。 町外れの丘を登ると牧草地。 森が迫り、 暗闇の中に街の灯がちかちかと瞬く。 その光景がいつの間にか幻想へ変わっていく。 ジョヴァンニとカンパネルラはなぜ銀河鉄道で旅するのか。 それを考えると切なくなります。 幻想世界の説明はありません。 列車からの風景は、 宮沢賢治(ジョヴァンニ)の抱えていた孤独、無垢な精神、理想への憧れ。 ジョヴァンニの食卓には、牛乳と角砂糖とトマト、それにパンが並んでいます。 日本なのに日本でない、ここに童話としての卓越があると思います。 夜の牧場の場面と印刷所の場面も大好きです。 生と死、友情、永遠と刹那が、美しく描かれています。 この美しさこそ、銀河鉄道の魅力だと思うのだ。

izkeiske さん | 岡山県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アルピニア

    「やまなし」「貝の火」「なめとこ山のくま」「オッペルと象」「カイロ団長」「雁の童子」「銀河鉄道の夜」の七篇。以前、宮沢賢治の作品を読んだときは、ちょっと不思議なオノマトペばかりが気になったけど、今回は目の前に情景がありありと広がるような繊細な描写にワクワクした。胸の奥がチリリと疼くような余韻の残る話が多い。その読後感は秋山豊寛さん(宇宙飛行士)のあとがきにあった「ほんの少し怒りを含む悲しみ」という表現がしっくりくると思った。宮沢賢治は「さいわい」をずっと考え続けていたのかな・・という気がした。

  • たつや

    「やまなし」「貝の火」「なめとこ山のくま」「オッペルとぞう」「カイロ団長」「雁の童子」「銀河鉄道の夜」以上7編の短編集。数日に分けて少しずつ読みましたが、ただただ、癒されます。ストーリーがどうのとかではなく、この世界観が現代に読むとギャップが大きいので、スイッチが入ると宮澤ワールドに漂う自分がいる。未読の宮澤作品もまた読みたい。

  • NAO

    『銀河鉄道の夜』はとても美しい清涼感に溢れた物語だが、何だか不思議で、謎の多い物語だ。クラスメイトから見下されたようにからかわれるジョバンニの境遇について。予知夢のようなジョバンニの夢で銀河鉄道にタイタニック号沈没事故で亡くなったらしいこどもたちが乗ってくること。一番不思議なのは、カムパネルラのお父さんがあまりにも簡単に息子の死を受け入れてしまっていること。カムパネルラのお父さんにも何か予兆のような知らせがあったにしても、その死について全く拘泥していないのは、賢治の死生観・宗教観なのだろうか。

  • sofia

    『銀河の図書室』を読んで。難しい本だった。小学生のころにわかるわけがない。ジョバンニだけどうして「どこでもあるける通行券」を持っていたのか。最後に、ジョバンニとカムパネルラは心の交流ができてよかった。…そう思っていいのか。「ほんとうの幸い」や「鳥捕り」が出てきた。

  • あーさん☆今年こそ!断捨離!約8000冊をメルカリでちびちび売り出し中!(`・ω・´)ゞ

    「やまなし」は小学校の教科書に出た!読まされた。短編色々と「銀河鉄道の夜」。

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