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注文の多い料理店

Kenji Miyazawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101092065
ISBN 10 : 4101092060
Format
Books
Publisher
Release Date
May/1990
Japan

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しゅら

    かなり読むのに時間かかった。表題作は何度も読んだことあるがそれ以外ほぼ初読み。「土神ときつね」の土神とか、「楢ノ木大学士の野宿」の楢ノ木大学士とか何故突然キレるのか理解し難いし、「ひかりの素足」は切ないし怖いし、「月夜のでんしんばしら」も怖い。新潮の宮沢賢治シリーズでは一番難解かも。表題作と「茨海小学校」、「狼森と笊森、盗森」あたりが好き。「「ここへ畑起こしてもいいかあ。」「いいぞお。」森が一斉にこたえました。みんなは又叫びました。「ここに家建ててもいいかあ。」「ようし。」森は一ぺんにこたえました。」

  • ヴェネツィア

    今でこそ宮沢賢治を知らない人もいないが、生前にはほとんど認知されることがなかった。この作品も、賢治は「イーハトヴ童話」としてシリーズ化の構想を持っていたようだが、売れることも注目されることもなかったために、これ1作しか刊行されていない。ここには、自然への圧倒的な共感と、その中に生かされていることの畏怖が、痛切な、時にはアイロニカルな響きで語られる物語群がある。人も動物も植物も等価だ。そして、夜の空には圧倒的なスケールで星が輝いている。後年の『銀河鉄道の夜』などにつながる賢治童話の最初の結実がこれだ。

  • ehirano1

    表題作について。ユーモラスな作品かと思いきや、ラストの文面でそれが間違いであったことを思い知らされて、改めて本書の意図するところを考え込むことになりました。おそらく、あまり気にしかなかった箇所にメタとしてさり気なく置かれているように思います。読後に新たに楽しみになるという貴重な体験でした。

  • 風眠

    宮澤賢治を読む時は、頭で考えてはいけない、意味や暗喩を探ってもいけない。擬人化された星や風や石や植物や動物、妖精のような妖怪のような正体不明のもの、宮澤賢治の心と頭に繰り広げられた世界が宮澤賢治の指先から零れ落ち、文字になり、物語になる。草の匂い、雪の冷たさ、夢の続きのような死生観。ただ感じるだけでいいのだ。「これらのちいさなものがたりの幾きれかが、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません」序文に込められた宮澤賢治の想いが愛おしい。井上ひさしの解説が美しく沁み入る。

  • bookkeeper

    ★★★☆☆ 初読。宮沢賢治の童話集。ストーリーのほぼ無いものも多い。朴訥なお店の主人がお酒や小料理をちょびっとずつ供してくれている様な感じ。一品一品個別にではなく、全体を味わって初めて東北の自然、賢治の精神世界が感じ取れるみたいです。どんぐりの優劣を争う裁判で山猫から助言を頼まれる「どんぐりと山猫」。人を化かすとされる狐が人間の兄妹と幻燈会で触れ合う「雪渡り」。樺の木を巡り狐と土神の三角関係が悲劇を招く「土神ときつね」。有名どころでは勿論「注文の多い料理店」などが好き。「ざしき童のはなし」は大変興味深い。

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