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春の先の春へ 宮澤賢治ブックス

Kenji Miyazawa

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784903500706
ISBN 10 : 4903500705
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 宮澤賢治『春と修羅』より(永訣の朝/ 無声慟哭/ 報告/ 青森挽歌/ 春と修羅)/ 古川日出男/ 虹の声(小池昌代)/ 日出男に声を借りる賢治に言葉を借りる日出男、ふたりの心の火、響き(管啓次郎)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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(NHKラジオ)で方言で表現することを語ら...

投稿日:2021/04/25 (日)

(NHKラジオ)で方言で表現することを語られていたときに、あまり詩を方言で朗読されることがないが、賢治の詩に言及していたと思う。それを聴いて、本書を買っておいて、すっかり忘れておりやっと読んだ。 賢治の心象スケッチは彼特有のものすごい想像力と創造力で、感覚的で文字で読んでもわたしの言語能力、想像力では及ばない。 朗読を体験することは確かに意味のあることだと思った。 この人の朗読はストレートに伝わりスケッチが奥行きを持って広がり、映像として動き出した気がした。古川氏の朗読で蘇る賢治は若い、血のたぎる若者だ。 モラトリアムと揶揄された賢治ではなく、若く正義感の強い感じやすい若者といった風だ。 賢治は確かに雨ニモマケズだけではない。最愛の妹、としこを書いたものだけでもない、と思った。

izkeiske さん | 岡山県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あじ

    規則正しい呼吸のように刻まれていた言葉が、どしゃ降りの雨のように降り、大地に穴を開ける勢いになったり。優しく背中をさすってくれるような、声色で囁いたり。彼の声を色で表現したら、オーロラのような感じかもしれない。様々なシュチエーションで聴きたい朗読です。

  • 不識庵

    朗読を聴きながら読むと、賢治さんが古川氏の声帯を借りてそばに来てくれたような気がした。読み終える(聴き終える)と賢治さんは後ろ姿だった。黒いコートを着てボーラーハットを被っている。手には革のトランク。去り際に少し私を振り返って、にやりとアルカイックスマイルを浮かべた。

  • ぐうぐう

    朗読とは、活字という肉体に血を流す行為、もっと言えば、魂を宿す行為なのだ。それは、言葉を信じていないということではない。ときに言葉だけでは足らず、声に出すことで、より響き、より届くことがあるということ。古川日出男が読む宮澤賢治、その行為の動機は、あの三月の震災にある。福島の子である古川の、その凜とした誠実な声は、東北の子である賢治の詩に特別な意味を与え、震災後に生きる私達を、春の先の春へ連れて行く。

  • メセニ

    活字を目で追うだけではわからなかった賢治の言葉が、古川日出男が発する声音やリズムによってすとんと体内に入ってくる気がした。こんなにもポリフォニックに言葉が連なり絡み合っていることにも驚かされる。とても音楽的だ。声に乗せることで初めて感じられることがあり、古川日出男の作品がそもそもそういう性質のもだと思い出し、いや、言葉とは本来そういうようなものかもしれないと強く意識させられた。

  • ちいさな図書館

    この声は…何なのだろう?耳の奥の奥、通り過ぎて、心まで沁みるように届く声。時に激しく、時に哀しく、叫び、囁く声は、悲しんでいるようにも決意しているようにも、或いはその両方のように聴こえる。揺さぶられ方が怖いほど。何度も何度も、聴きたいと思った。「永訣の朝」が、初めて味わえた、と思った。声にのってこそのことばたちだったのだな。

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