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ブルボン朝 フランス王朝史3 講談社現代新書

Kenichi Sato

User Review :4.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065164334
ISBN 10 : 4065164338
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2019
Japan

Content Description

3つの王朝中、最も華やかな時代を描く。長い宗教戦争の時代を克服し、ヨーロッパ最強国、そしてヨーロッパ最高の文明国となったブルボン朝フランス王国。個性豊かな王たち―稀代の策士にして稀代の艶福家、王朝の創設者アンリ4世。「正義王」ルイ13世、「踊る太陽王」ルイ14世。「最愛王」ルイ15世。革命により断頭台の露と消えたルイ16世。マントノン夫人、ポンパドール夫人など宮廷を華やかに彩った寵姫たちと、リシュリュー、マザラン、フーケ、コルベールなど政治を司った宰相、大臣たち。そしてヴェルサイユ宮を造ったル・ノートルを始めとする芸術家。さらには、大革命とナポレオンの時代を経て復活したルイ18世、シャルル10世の復古王政から、オルレアン家による7月王政とその終焉まで。「ブルボンの血」による王権の始まりから終わりまで、すべてを描ききった超力作。

目次 : はじめに ブルボン家とは何か/ 第1章 大王アンリ四世(一五八九年〜一六一〇年)/ 第2章 正義王ルイ十三世(一六一〇年〜一六四三年)/ 第3章 太陽王ルイ十四世(一六四三年〜一七一五年)/ 第4章 最愛王ルイ十五世(一七一五年〜一七七四年)/ 第5章 ルイ十六世(一七七四年〜一七九二年)/ 第6章 最後の王たち/ おわりに 国家神格化の物語

【著者紹介】
佐藤賢一 : 1968年山形県鶴岡市生まれ。東北大学大学院文学研究科西洋史学専攻博士課程単位取得満期退学、以降作家活動に専念。1999年『王妃の離婚』(集英社)で第一二一回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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アンリ四世の事績をまとめた本が意外と日本...

投稿日:2021/04/08 (木)

アンリ四世の事績をまとめた本が意外と日本では少ないので、その点が簡潔にまとめられていて良かった。後半はもうちょっとヨーロッパ全体とリンクした視点の方がわかりやすいんだろうと思う。

kam さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 六点

    カペー朝、ヴァロア朝に続き、それらの掉尾を飾るブルボン朝史である。フランス革命で王位から追われるまで五代(ルイ17世を除く)約200年間続いた王家である。五代200年とは、思いの外長期にわたり君臨して来たものである。即位が早くそこそこ長生きであったせいもあるだろうとは理解できるのだが。もう少し、ルイ16世が上手く立ち回っていたら、フランス革命は違った形をとり、21世紀までフランス王国が存続できたかもしれないと思った。これでこのシリーズも完結なのだと思うと、少しうら悲しい気持ちになった。

  • skunk_c

    章を後ろから読んでみた。フランス革命後の諸王は時代に翻弄されたり抗ったりしている様子が分かった。それ以前の「絶対王政」期の諸王については、超有名なルイ14世と、革命に対し上手く立ち回りきれなかったルイ16世以外について、かなり詳細に書かれていて面白かった。著者が学者ではなく作家のため語り口が軽妙、なので厚い本だったがすいすい読めた。ただ、この時期のヨーロッパ史がある程度頭に入っていないと、特に他国との関係は分かりにくいかな。とにかくエピソード満載なのだが、庶民の暮らしぶりは当然かもしれないが見えてこない。

  • パトラッシュ

    シェイクスピアのおかげで日本人は多くの英国王の名を聞いたことがある。フランス王については革命で処刑されたルイ16世くらいだったが、佐藤賢一さんの数々の西洋史小説のおかげで知る人も増えたのではないか。カペー朝、ヴァロア朝と続き本書で完結した王朝史三部作は、いわば佐藤さんのネタ帳である。有能無能豪傑小心文系理系好色男色豪奢吝嗇とり揃えた王たちとその女や近臣のドタバタ劇は、まだまだ尽きぬ小説の鉱脈を教えてくれる。すでに作品化された以外の本書の登場人物では、アンリ4世とリシュリューが主人公なら面白いのではないか。

  • 星落秋風五丈原

    表紙の色がブルボン朝は赤、ヴァロア朝は白、カペー朝は青で横に並べるとフランス国旗のトリコロールになっている。 TVドラマ『クイーン・メアリー』で少しだけ描かれたように、「おみせやさんのむすめ」と呼ばれた『黒王妃』ことカトリーヌ・ド・メディシスは多くの子を産みながら次々と病死。『赤毛のアン』のヒロインを演じていたミーガン・フォローズが『クイーン・メアリー』ではイタリアのボルジア家みたいな策士カトリーヌを演じていたが、実際の彼女も政治家としてなかなかの力業を発揮していた。

  • 鐵太郎

    カペー朝、ヴァロア朝と続いてようやくブルボン朝の王国史。シャルル10世で切ってナポレオン朝、オルレアン朝と続くのかもと考えたけど、そのあたりを含めてこれが最終巻。華々しいアンリ四世から始まって実はけっこうまともだったルイ13世、我が道を行くルイ14世、絶倫男で愛人に政治をさせていたルイ15世、やっぱり優柔不断で中途半端だったルイ16世、そして実はどうにもしょうのない石頭だったその弟たちと、強兵と文化の国フランスを作り上げた王たちが描かれます。駆け足すぎると思うけど、快調なサトケン節を味わえました。

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