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ジャンヌ・ダルクまたはロメ

Kenichi Sato

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062753180
ISBN 10 : 4062753189
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2006
Japan

Content Description

裁かれるジャンヌ・ダルクは、ほんとうに神より遣わされし者なのか?国王シャルル七世の寵臣ジョルジュは、自らの地位を脅かしかねぬ女の素性を洗い出そうと心を砕く。そして最後に彼が気づいたある戦慄すべき事実とは…。西欧中世史に材をとった表題作のほかに六篇を収める、才気横溢の傑作短篇集。

【著者紹介】
佐藤賢一 : 1968年、山形県鶴岡市生まれ。東北大学大学院でヨーロッパ中世史を学ぶ。’93年『ジャガーになった男』(集英社文庫)で文壇デビュー。『王妃の離婚』(集英社文庫)は第121回直木賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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歴史の専門知識を持った作家の作品であるか...

投稿日:2012/01/18 (水)

歴史の専門知識を持った作家の作品であるから期待をして読んでみたが、ことジャーヌ・ダルクに関しては期待外れであった。

古楽器奏者 さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • k5

    表題作より、ジャンヌ処刑裁判をパリ大学側から描いた「ルーアン」が出色。なるほどシャルルを王とみなさなければ、神がかりの濫用になるわけか。作者はほぼフランスのイメージでしたが、カスティリヤ、アラゴン連合王国の成立に関する物語や、ダ・ヴィンチの話など他のヨーロッパものもあって楽しい短篇集です。

  • ehirano1

    各々のラストシーンが秀逸だと思いました。こういうの好きです。「ヴォラーレ」ではダ・ヴインチの苦悩に引き込まれました。

  • ehirano1

    「エッセ・エス」は短編ではなく長編で読みたいな。佐藤先生お願します。

  • リードシクティス

    中世ヨーロッパを舞台にした小説を得意とする作家の短編集。ジャンヌ・ダルクを題材に取った作品は2編収録されているのだが、佐藤賢一作品らしいカタルシスは無い。その他もそれぞれ短編らしい引き締まった良い作品ではあるがどれも少し物足りない感はあった。そんな中「エッセ・エス」は爽やかな痛快作。語り手の心情が地の文章を浸食するという、この著者独特の文体はやっぱりこういう作品をより一層盛り上げる。与えられた運命に身を委ねるのではなく、自分の人生を掴み取ろうとしたイサベル王女とそれに応えたフェルナンド王子が格好いい。

  • おくりゆう

    西欧中世を題材とした短編集で、解説にあるように固有名詞の使い方、切り札の切り方が見事でそれぞれ面白く、甲乙つけがたい作品ばかりでした。しいて挙げるなら、表題作ほか、カスティーリャ、アラゴン同君連合成立を描いた1武人視点から描いた「エッセ・エス」にダ・ヴィンチの「ヴォラーレ」が好きです。

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