Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• イトノコ

  読了日：2022/10/19

  図書館本。世界の３つの一神教…ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のなりたちと歴史について解説。／途中若干の中弛みはあったが、冒頭のなりたちはわかりやすい。日本人にはピンときにくい、ユダヤ教とキリスト教なんて同じようなもんと思ってしまっていたが、キリスト教徒からユダヤ教徒への差別感情は、キリスト磔刑まで遡るとは。そして興味深いのは後半の政教分離の項。先進的な政教分離の国のアメリカに敬虔なキリスト教徒が多いのは建国の歴史に由来するが、他の教義解釈を尊重するのがプロテスタント。それを堅持するための政教分離だと。

• ta_chanko

  読了日：2021/08/09

  ユダヤ教の起源はアメンホテプ４世のアトン信仰？いや、王妃ネフェルティティがミタンニ出身なので、メソポタミア方面に一神教の起源があったのでは？キリスト教は、民族宗教であったユダヤ教の限界を超えてローマ帝国内に広がり、ローマの多神教やゲルマン・ケルトの土俗的宗教を聖人信仰として取り込み、世界宗教に発展。紆余曲折を経て政教分離を確立しながら、宗教改革・科学革命をおこして近代化を実現。一方のイスラームは政教分離や国民国家の形成が不可能。西欧近代化した世界では苦しい状況。

• re;

  読了日：2025/06/05

  教科書を読むように読んだ。ノートに書き写したり、図を描いたりしながら深く理解できるように。世界的宗教のルーツ。分岐の理由。波紋のように広がり、時の王によって迫害され、そしてまた覇権を握り、それぞれがそれぞれに土着していく。人類が地球を侵食していったように、宗教が人類を侵食していく。この世界がいかに欲にまみれているかを再確認。仏教とは全く違う世界観を持つ一神教の世界。神は一神しかいないとしたらそら矛盾だらけになるわ。。。とか思うのは自分が無宗教だからね。知らないのに語れない。だからもっと学びを深めたい。

• リットン

  読了日：2022/09/10

  ユダヤ教、キリスト教、イスラム教を中心に歴史をなぞってくれて、世界史の復習みたいになる。専門的な内容を知りたい人には物足りないかもしれないが、知識として、教養としてにはちょうどいい。本書にもあるが、日本人としての感覚や経験、学ぶことが、西洋的であって、世界においてそれが一般でないことがあるというのは本当にそうだなぁと感じる。改めて難しいなぁ。。。

• ツヨシ244

  読了日：2021/10/25

  特にユダヤ教とイスラム教の理解が薄く、世界情勢や歴史を正しく理解するために必要と思い、読み始めました。 著者のしっかりした下調べの下、一神教の成立から現代までが書かれている。 イスラム教過激派によるテロ事件や、ヒトラーによるユダヤ人の大量虐殺など事象は知っていても起こった理由が分からなかった。一神教の成立ちから理解することで、腑に落ちることが多かった。 結局、日本人が思った以上に宗教はこの世界を支配しており、日本が多神教で様々な宗教を吸収しながら生きているのはむしろ効率的とも思えた。

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