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隈研吾による隈研吾 だいわ文庫

Kengo Kuma

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784479308096
ISBN 10 : 4479308091
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan

Content Description

日本を代表する建築家・隈研吾、自らの建築哲学のルーツを語る!自らの創作に重要な意味をもった体験。コンクリートや鉄に代わる新しい素材の探求。「石」「竹」「木」「紙」など様々な性質や表情をもつ素材との向き合い方。自己主張の強い建築をよしとせず、その土地の環境、文化と穏やかに調和する建築をつくる設計への姿勢から、“負ける建築”という独自の哲学が浮かび上がる!国内はもとより世界のいたるところで映える「隈作品」案内であると同時に、日本建築史の流れも、この一冊で気軽に学べる!

目次 : 第1章 大倉山1(境界人/ マックス・ウェーバー ほか)/ 第2章 大倉山2(フレキシブルボード/ 正方形 ほか)/ 第3章 田園調布(アーツ・アンド・クラフツ/ 田園調布幼稚園 ほか)/ 第4章 大船(イエズス会/ 身体 ほか)/ 第5章 サハラ(オイルショック/ モダン ほか)

【著者紹介】
隈研吾 : 建築家。1954年、神奈川県生まれ。79年、東京大学大学院建築学科修了。コロンビア大学客員研究員を経て、90年、隈研究吾建築都市設計事務所を設立。これまで20か国を超す国々で建築を設計し、97年「森舞台/登米町伝統芸能伝承館」で日本建築学会賞受賞、同年「水/ガラス」でアメリカ建築家協会ベネディクタス賞受賞。2001年「石の美術館」で国際石の建築賞受賞。02年「那珂川町馬頭広重美術館」をはじめとする木の建築でフィンランドよりスピリット・オブ・ネイチャー国際木の建築賞受賞。10年「根津美術館」で毎日芸術賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さっち

    全5章からなる内の、第1・2章が「大倉山T」「大倉山U」。私も愛する大倉山が、隈研吾さんにいかに影響を与えたかが隈なく(!)書かれている。場所・建築・宗教観にしても境界人だった隈さん(幼少期からただものではない)。この本は建築史や建築論にとどまらず、自然論であり経営論であり、なにより人間論だと思った。歌舞伎座が「だましだまし」なんて、ネタバレまで書かれている。本は図書館派の私ですが、この本ばかりは買って手元に置いておきたい。

  • びぜんや

    建築家の自伝というかエッセイというか、建築論というか、そういう本。人物や建築物を引き合いに出しながら、話をあっちに飛ばしこっちに飛ばししつつ細切れになっているので、読みやすいというか、頭に残りにくいというか、な感じがありますね。「一つ模型があるだけで、会議が突然『現場』となり『前線』となる」「『いいね』は保守主義の別名」などというセンテンスはなかなか刺激的で、示唆的。建築学のテキストとして、社会人の副読本として、折に触れて気軽に読み返したい好著です。★★★★☆

  • しゅー

    ★★★★「強いていえば、自分は樹木のような存在だと感じています」「痕跡を残しながら生きているところが、樹木的であると感じるのです」「しかし痕跡はトレースできても、その樹木がどんな土から栄養を得て、どんな水を吸いあげてきたか。どんな光を浴びて、どんな風に吹かれて育ってきたかは、なかなか検索にはのってきません」「この本を書いた動機は、自分にとっての土、水、光、風を思い出してみたかったからです」建築学へと向かう一般教養過程のような本であり秀逸な自伝でもある。デザインを支える価値観の形成過程が見事に語られている。

  • 風斗碧

    建築家の尊敬する人は建築家なのかと思いきや、最初に出てきた名前も、次に出てきた名前も社会学者だった。そういう人は信用できる、と個人的に思う。 どこかに連載していたのか、短いコンテンツで話題が変わるので、一つ一つ、もう少し突っ込んで詳しく聞きたいな、と思う所もあるが、超多忙な現役建築家が設計しつつ書くとなったらこんな感じにならざるを得ないのかも知れない。モダニズムの発生とプロテスタンティズムの宗教観についての考察はとても面白いと思った。 

  • marcy

    隈研吾氏を育み、築きあげた場所を振り返り、建築への考えの変遷をたどる一冊。冒頭の境界人という言葉は、私自身が育った街に抱いた思いや背景となった立地を鑑みると、僭越ながらこの宙吊りな気分が隈研吾氏に強い関心を抱く理由のひとつだと確認できた次第。機械でなく生き物、コンクリートではなく木、「身体」への意識など、隈氏の宇宙観は権威などにびくともしない、柳や笹のようなしなやかさを感じさせる。建築史や思想史、キリスト教や社会の歴史をも学ぶことができ、一粒で何度もおいしい「八宝菜」のような魅力にハマった。再読必須。

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