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イギリス社会史 1580-1680 ちくま学芸文庫

Keith Wrightson

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480511423
ISBN 10 : 4480511423
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

イギリスで歴史を学ぶ学生の必読書。個別の事象を丹念に読み解きながら社会全体の流れを描き切る叙述の見事さから、1982年の刊行以来、版を重ねてきた。本書が取り上げるのは、封建領主の弱体化による地主階級の勃興、人口激増による食糧価格の上昇、ピューリタン革命などが起きた激動の100年。この期間に、長きにわたって存在し、変わらないように思われた社会構造も、経済の発展と絡み合いながら姿を変えていった。しかしその変化は明るい方向には進まなかった。イギリス全体は豊かになりつつも、経済的格差と文化的分断は、ますます広がっていく。2003年の原著改訂増補版を文庫化。

目次 : 1 変わらない構造(人々の位階/ 地域共同体における社会関係/ 家族形成/ 夫と妻、両親と子供)/ 2 社会変化の過程(人口と資源/ 秩序/ 教育と信仰/ 国家と地域)

【著者紹介】
キース・ライトソン : 1948年生まれ。イギリスの歴史学者。セント・アンドルーズ大学、ケンブリッジ大学を経て、現在、イェール大学のランドルフ・W・タウンゼント歴史学教授を務めている

中野忠 : 早稲田大学社会科学総合学術院名誉教授。専門はイギリス社会史、経済史、ロンドン史

山本浩司(司法書士) : 東京大学大学院経済学研究科准教授。専門は近世イギリス史、経済史、経営史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Ex libris 毒餃子

    面白い。マイクロ・ヒストリーにあまり触れてこなかったせいもあるが、新鮮な読み応えがあってガンガン読めた。エリザベス朝からジェイムス朝までのイングランド庶民の実生活がありありと記述されていました。社会経済史いいな!

  • MUNEKAZ

    近世イギリスを扱った社会史。解説も充実しており、読みやすい一冊であった。階級意識や地域社会の形相、家族関係といった「変わらない」部分と、人口増加や長期のインフレによる経済格差の増大とそれに伴う教育の差など「変化した」部分を、当時の人物が遺した日記などを豊富に引用することで再現している。階級闘争などの「お話」に落とし込むのではなく、当時の人々の姿をありのままに見つめることで、社会の変化と分断を論ずるところはまさに社会史といった感じ。同時代の他地域を扱った社会史と比較しながら読んでみても面白いかもしれない。

  • ぷほは

    本書は領域横断的に近世イギリス社会の地域と国家の構造変容を跡付けていくのだが、随所にこれまで単純に理解されてきた学説を相対化させるような知見が現れる。たとえばアリエスの子ども論のように近世の人々は子どもを粗雑に扱っていたというよりも、主体性を重んじている面もあった。またウェーバーの資本主義論のようにイギリス人たちは合理性を市場経済に認めるのみでなく、しばしば地域内での貸し借りで生計を維持していた。さらにまた、マルクス主義的な階級利害の対立というよりも、それぞれの近隣住民関係が重視されていた、などなど。

  • ふら〜

    タイトルの通りで、16世紀から17世紀にかけてのイギリスの地域共同体や家族、宗教や教育等の状況を概説。読み物としても面白い、イギリス史の入門書と言ったところ。

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