Books

空白を満たしなさい 上 講談社文庫

Keiichiro Hirano

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062932486
ISBN 10 : 4062932482
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2015
Japan

Content Description

ある夜、勤務先の会議室で目醒めた土屋徹生は、帰宅後、妻から「あなたは三年前に死んだはず」と告げられる。死因は「自殺」。家族はそのため心に深い傷を負っていた。しかし、息子が生まれ、仕事も順調だった当時、自殺する理由などない徹生は、殺されたのではと疑う。そして浮かび上がる犯人の記憶…。

【著者紹介】
平野啓一郎 : 1975年、愛知県生まれ。京都大学法学部卒業。’98年、大学在学中に文芸誌「新潮」に投稿した作品『日蝕』が巻頭掲載され、話題を呼ぶ。翌’99年、同作により第120回芥川賞を受賞。2002年、2500枚の長編『葬送』を刊行。’09年、『ドーン』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ヴェネツィア

    小説のタイトルとしてはかなり奇妙だ。通常は、例えば「空白を満たすもの」のように名詞化しそうなものだが。そこに作家のどのような意図があったのかは、上巻を読んだ限りでは不明だ。そして、構想もまた突飛である。死者が3年後に甦るという設定に始まるのであるから。平野啓一郎のこれまでの作風と比べても、また一般の純文学の領域(本書はあるいは層ではないかもしれないが)からも大きく逸脱している。あまり読んでいないが、東野圭吾のエンターテインメント小説がこれに一番近いだろうか。今後の展開は全く不明のままに下巻へ。

  • おしゃべりメガネ

    読友さんにオススメいただいていて、なかなかチャレンジできなかった作品です。どうしても平野さんの作品となると、ちょっと構えてしまいます。主人公「徹生」は3年前に謎の変死を遂げ、生き返る'復生者'となり、この世に突如舞い戻ります。他にも同じような境遇の'復生者'もいて、謎は深まるばかり。妻は喜びを表しつつも、幼い子は戸惑いを隠せません。そもそも「徹生」は自分の死が自殺だったコトを信じられず、改めて真相をつかもうとします。自分の死に関わりがあると思われる「佐伯」という謎の男、さて後半はどんな展開になるのやら。

  • ナマアタタカイカタタタキキ

    復生者として現世に立ち返った土屋徹生が生前の住まいに帰還すると、そこには自分の喪失により傷を負った家族が居た。妻によると、彼は三年前に職場の屋上から飛び降りて自らの命を絶ったのだという──観念的な何かを示唆するような表題が気になって手に取った。例えその人が居なくなったとしても、不在=空白という形でそこに有り続けるということを改めて意識させられた。死別でなくとも、長い不在の後に元の場所に帰ることは、場合によっては折角埋まった耐え難い空白を再び生じさせることにもなるのだ。徹生は何処に行き着くのだろう。下巻へ。

  • chantal(シャンタール)

    読友ざるちゃんのおススメ本。会社の会議室で、高所から落下する悪夢から目覚めた徹生。それは夢から覚めたのではなく、生き返ったのだ!失踪者が突然帰ってくる、とかではなく、本当に一度死んで、検死もして、お葬式もしてお骨になった人が生き返ると言う突飛な設定に驚くが、すぐに物語に引き込まれる。自殺と思われ、残された家族、友人、同僚は苦しんだ。でも本人は「俺は自殺なんてしていない、殺されたんだ!」と訴える。死の真相は?この後の徹生の運命は?下巻へ!

  • ゆいまある

    村上春樹を思い出した。ファンタジーなのかな。死んで3年後に生き返った主人公。記憶があちこち無い。殺されたと思っていたけど自殺らしい。他にも生き返った人が沢山いる。何なんだこの世界。没入できない。見た目も言うことも嫌な牛河みたいな男が出てきてこれが1Q84を思い出させる。ページは多いのに話が動かないのもストレス。夫亡き後シングルで子供育てていた妻が何で文句も言わず手の込んだ料理を作りセックスにも応じるのか。平野啓一郎作品の女っていつも都合いいよな。そんな所も春樹味。下巻は面白くなると信じてる。【KU】

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items