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本の読み方 スロ-・リ-ディングの実践

Keiichiro Hirano

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569654300
ISBN 10 : 4569654304
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
September/2006
Japan

Product Description

情報が氾濫する時代だからこそ、スロー・リーディングを提唱。夏目漱石「こころ」や三島由紀夫「金閣寺」から自作の「葬送」まで、古今の名作を題材に、本の生きた知識を体得する実践的な手法の数々を紹介する。

本を速く読みたい!――それは忙しい現代人の切実な願いである。しかし、速読は本当に効果があるのか? 10冊の本を闇雲に読むよりも、1冊を丹念に読んだほうが、人生にとってはるかに有益ではないのか? 
著者は、情報が氾濫する時代だからこそ、「スロー・リーディング」を提唱する。作家はどのように本を読んでいるのか? 本をどのように読んでほしいのか? 夏目漱石『こころ』や三島由紀夫『金閣寺』から自作の『葬送』まで、古今の名作を題材に、本の活きた知識を体得する実践的な手法の数々を紹介。
読者は、教科書で読んだはずの文章であるにもかかわらず、「目から鱗が落ちる」を何度も体験するだろう。
スロー・リーディングは、速読と違って特別な訓練はまったく不要。読書は工夫次第で、何倍にも楽しくなる。仕事、受験勉強、就職の面接にも効果があるし、人間関係を良好にすることができる。なにより卓越した創造性を発揮する読み方である。

〈平野啓一郎〉1975年愛知県生まれ。京都大学法学部卒業。大学在学中に発表した「日蝕」で芥川賞を受賞。他の著書に「葬送」「文明の憂鬱」など。

Content Description

本を速く読みたい!―それは忙しい現代人の切実な願いである。だが、速読は本当に効果があるのか?10冊の本を闇雲に読むよりも、1冊を丹念に読んだほうが、人生にとってはるかに有益である―著者は、情報が氾濫する時代だからこそ、スロー・リーディングを提唱する。夏目漱石『こころ』や三島由紀夫『金閣寺』から自作の『葬送』まで、古今の名作を題材に、本の活きた知識を体得する実践的な手法の数々を紹介。

目次 : 第1部 量から質への転換を―スロー・リーディング 基礎編(スロー・リーディングとは何か?/ 「量」の読書から「質」の読書へ/ 仕事・試験・面接にも役立つ ほか)/ 第2部 魅力的な「誤読」のすすめ―スロー・リーディング テクニック編(「理解率七〇%」の罠/ 助詞、助動詞に注意する/ 「辞書癖」をつける ほか)/ 第3部 古今のテクストを読む―スロー・リーディング 実践編(夏目漱石『こころ』/ 森鴎外『高瀬舟』/ カフカ『橋』 ほか)

【著者紹介】
平野啓一郎 : 1975年愛知県生まれ。京都大学法学部卒業。98年大学在学中に雑誌『新潮』に投稿した作品『日蝕』(現在、新潮文庫)が「三島由紀夫の再来」として注目を集める。同作品で翌年芥川賞を受賞。2002年、2500枚を超す大作『葬送』(現在、新潮文庫)を刊行。以後、旺盛な創作活動を続け、その作品は、フランス、韓国、台湾、ロシア、スウェーデン等、翻訳を通じて、広く海外にも紹介されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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小説家の著者によるスロー・リーディングを...

投稿日:2012/10/30 (火)

小説家の著者によるスロー・リーディングを提唱した本。 前半はスロー・リーディングについてやその意義の説明、後半は例文を使った実践編。後半部分は受験の時の現代文の授業のようだけれど、私にはわかりやすく、勉強になった。

ameg さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ehirano1

    読書を豊潤なものにし、読書を通じて人生を豊潤にするためにはどのようなの本の読み方をしたら良いのか?についての秀逸解答とその実践方法が記された良書だと思いました。熟読、精読するにしても技術が必要であり、時間を掛けて、線引いて、音読して、メモしながら読む方法の他にこんな方法もあるよ、とやさしく教えてもらえます。

  • 抹茶モナカ

    スロー・リーディングという精読の方法を述べた本。数篇の短文で実践してくれる章があって、平野啓一郎さんと本を読んでいるみたいで、面白かった。本を読むのが、基本的に遅い身としては、肯定して貰ったような気になりかけたけど、実践の章を読んでみて、そこまで深く読み込んだ事がなかったので、なんとも。

  • かなっぺ

    アンチ速読本だと知らずに当本を読んだ。私自身「私だけこんなに読むのが遅いんだろうか」と思い悩んではいたが、著者も同じ思いをしていた事は心強い。心に響いたのは、『一冊の本を骨の髄まで味わい尽くそう。それを可能にするのは、読者自身の創造的な読みなのだ。』という言葉だった。実践編のなかで出てくる森鷗外の「高瀬舟」を読んでみたいと思い勉強なった。

  • mitei

    今の速読ブームに警鐘を鳴らした一冊。しかし本書の多くが小説であることから小説はもっとゆっくり読んでみるといいなと思った。ちなみに本書は後半流し読みだったがそれも速読なのだろうか?

  • 青蓮

    読みたい本が沢山あるので、ついつい早く読むことばかりに捕らわれてしまいますが、それだとせっかく読んだ本が自分の血肉にならないのですね。読みながら「なぜ?」と疑問をもつことで作品の「奥」へと深く入っていけるし、作者の意図が見えてくる。実践編では、平野さんの講義を聞いてるようで面白かったけれど、これを実践するにはちょっと難しさも感じました。手始めにまずはゆっくり読んでみること、「なぜ?」と疑問を持ちながら読むことから始めたいと思います。

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