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虚ろな十字架

Keigo Higashino

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334929442
ISBN 10 : 4334929443
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2014
Japan

Content Description

別れた妻が殺された。もし、あのとき離婚していなければ、私はまた遺族になるところだった。
東野圭吾にしか書けない圧倒的な密度と、深い思索に裏付けられた予想もつかない展開。
私たちはまた、答えの出ない問いに立ち尽くす。

常に前作を凌ぎ続ける、空前のベストセラー作家、待望の最新作!ガリレオ、加賀恭一郎という2大人気シリーズを持ちながら、シリーズ以外の作品でヒット作を連発し続ける、近年の東野圭吾。 2003年、『手紙』。 2004年、『さまよう刃』。ミリオンセラーを記録し、映画も大ヒットした記念碑的2作から10年。 2014年、新たな、痛みと祈りに満ちた物語が届く―― 死刑は、無力だ。


【著者紹介】
東野圭吾 : 1958年大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒。1985年、『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。1999年、『秘密』で第52回日本推理作家協会賞を受賞。2006年、『容疑者Xの献身』で第134回直木賞と第6回本格ミステリ大賞を受賞。2008年、『流星の絆』で第43回新風賞を受賞。2012年、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞を受賞。2013年、『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞を受賞。2014年、『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Yunemo

    なんて重いテーマに真正面から向き合わせるんでしょう。どんなに法整備がなされようが、人間の主観の問題が潜み続けていくのは道理。ある意味、今の制度の中で本当に罪を償えるのか。人間が償うという精神、感情というのは、一過性のもので済んでしまうのか。罪を犯す、法整備のもと罪を償う、真新しい人間に復帰する、こんな循環なんてできませんよね。でも人間の本能として持つ倫理観に委ねざるを得ない部分も多すぎます。本作品、これをベースにいくつかの事件が、時を経て、それぞれの関係者が、最後に収斂していく様、圧倒されて読了。

  • どんちん

    帯を読んだ。「さまよう刃」か「手紙」かどっち側の話だろうと思った。どちらにしても、ドキドキワクワク的な話ではないなと思ったが、その2作よりは重くはないものの、それでもずっしりとくるものであった。死刑制度の存続・廃止の両面から、または、ニュートラルな視点、とは言い切れなかったが、東野作品らしくじっくりと考えさせられ、タイトル、ドンピシャの一冊であった。それぞれの"娘の親父"のセリフが印象的であった。

  • barabara

    ストーリーテラーだ!結局、死刑反対という意見を著者は押し出したかったと私は受け取った。普通の日本人の倫理観で、死刑反対!と言い切れる人なんで皆無なのではないか。一昔前まで加害者の人権なんて誰も言わなかったのに。被害者の人権なんて現代は無きに等しい…だって言いたくてももう何も言えないのだから。

  • ダイ@2019.11.2〜一時休止

    読み始めはイマイチかと思ったけど、最後はさすがと思わせる内容。重いテーマでも先が気になって一気に読み終わりました。

  • takaC

    なるほど、表紙の風景は青木ケ原の樹海だったのね。「虚ろな十字架」なるタイトルは読後に重く響く。誰一人幸せになれない衝撃作。

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