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十字屋敷のピエロ 新装版 講談社文庫

Keigo Higashino

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065378786
ISBN 10 : 4065378788
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan

Content Description


ぼくはピエロの人形だ。人形だから動けない。しゃべることもできない。殺人者は安心してぼくの前で凶行を繰り返す。もし、そのぼくが読者のあなたにだけ、目撃したことを語れるならば‥‥しかもドンデン返しがあって真犯人がいる。前代未聞の仕掛けで推理読者に挑戦する新感覚ミステリー。

【著者紹介】
東野圭吾 : 1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川文庫)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP文芸文庫)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』(講談社文庫)で第48回吉川英治文学賞、2019年、出版文化への貢献度の高さで第1回野間出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • bunmei

    東野作品初期の館ミステリ―。携帯もPCも無いレトロ感を漂わせ、不気味なピエロ人形と館をモチーフに加え、ミステリアスさを醸し出している。不穏な館を舞台に、そこに集いし傲慢で欲深な血縁者達が殺される展開。犯人とトリックを解き明していくミステリーの面白さが凝縮され、個人的にも好きな分野。本作も、2か月前に大産業会社の女社長が自殺した、曰く付きの十字形をした館に、その一族が四十九日の法要に集まった所で惨劇の幕が下りる。犯行を見届けてきたピエロの人形が、本来見えないシーンを炙り出していく作風もなかなか斬新。

  • ma-bo

    89年に刊行された作品。旧版は102刷😲されたものの新装版。その形から十字屋敷と言われる屋敷で女性当主が転落死。そして四十九日一族が法要で集まった夜、次期当主(夫、婿養子)と秘書が刺殺される。従姉妹の水穂の視点で話しは進む。手に入れた人に不幸が訪れるという悲劇のピエロ人形が本来見えない一部始終を語りかけるシーンは斬新。会社経営者一族の人間関係、皆が怪しく見える展開が絡まり二転三転のミステリー。 

  • きょん

    89年刊行の新装版。十時の形をした屋敷で起こる連続殺人事件。事件の中心にピエロを置き、違う視点で事件を語る。それが後になって大きな意味を持ち屋敷の形も然り。よくこんなトリックを考えつくものだなと感心してしまう。オーソドックスな密室劇だが二転三転する真相はさすが。

  • takaC

    個人的には『変身』より前の初期作品の中ではこれが一番の傑作だと思っている。

  • 糸巻

    1989年にノベルス版、1992年に文庫に収録されたものの新装版。タイトルにもなっている十字屋敷とは東西南北に棟が伸びた十字の形をしている竹宮家の邸宅。謎の転落死を遂げた女主人・頼子の49日法要の夜に屋敷内で殺人事件が発生する。屋敷内に居た親族や家政婦に疑いの目が…。古典的トリックを使用した上質なミステリを読んだなと思えた。登場人物が多いが読み進めればなんとか。主人公の水穂の視点と、それでは補いきれない部分を現場に置かれたピエロの人形の独白で展開していく一風変わったミステリ。

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