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B面昭和史 1926-1945

Kazutoshi Handou

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582768787
ISBN 10 : 4582768784
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2019
Japan

Content Description

「六十年近く一歩一歩、考えを進めながら、調べてきたことを基礎として書いた本書の主題は、戦場だけではなく日本本土における戦争の事実をもごまかすことなしにはっきりと認めることでありました。民草の心の変化を丹念に追うということです。昔の思い出話でなく、現在の問題そのものを書いている、いや、未来に重要なことを示唆する事実を書いていると、うぬぼれでなくそう思って全力を傾けました」ロングセラー『昭和史1926‐1945』の姉妹編!

目次 : プロローグ 一週間しかなかった年 昭和元年/ 第1話 「大学は出たけれど」の時代 昭和二〜四年/ 第2話 赤い夕陽の曠野・満洲 昭和五〜七年/ 第3話 束の間の穏やかな日々 昭和八〜十年/ 第4話 大いなる転回のとき 昭和十一年/ 第5話 軍歌と万歳と旗の波 昭和十二〜十三年/ 第6話 「対米英蘭戦争を決意」したとき 昭和十四〜十六年/ 第7話 「撃ちてし止まむ」の雄叫び 昭和十七〜十八年/ 第8話 鬼畜米英と神がかり 昭和十九〜二十年/ エピローグ 天皇放送のあとに

【著者紹介】
半藤一利 : 1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などを経て作家。著書は『日本のいちばん長い日』『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)など多数。『昭和史1926‐1945』、『昭和史戦後篇1945‐1989』(平凡社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞した。2015年、菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • へくとぱすかる

    「B面」とは言うが、市民の日常目線から見た、まさに生きた昭和戦前史。政府や軍がどんなにか民衆を(半藤さんは「民草」と書く)ひどい目に遭わせてきたかが、圧倒的なリアルさでわかる。なにしろ半藤さん一家の自分史でもあるのだから。全体の半分ほどで、昭和16年になるので、いかに太平洋戦争の時期が密度の濃い歴史であるかがわかる。今の日本が昭和13〜14年ころとよく似ているとの指摘は、こわいほど的確。不幸な時代が再来しないことを祈りたい。人の命ほど大切なものはないのだ。

  • ころこ

    A面とは日本史として普通に流通している政治史のことで間違いはない。しかしB面とは文化史のことだと思って読んだが、単純なものではないらしいことが分かる。B面とは表の政治に影響を与えた世の中の雰囲気のことで、本書でもA面としきりに往還しているのは、今この場で起こっていることのように戦前の息遣いも伝えようとする仕掛けのことだ。隅田川に掛かる六大橋、言問、駒形、蔵前、清洲、永代、相生の各橋は帝都復興の大事業として建設され、その背後には震災の時に橋が無いために逃げ遅れて多数の死者が出たことの反省と、ワシントン海軍軍

  • ケイトKATE

    『昭和史』、『昭和史戦後篇』に続く、半藤一利昭和史シリーズ第三弾。前二作が昭和史のガイドブックのような存在だったが、『B面昭和史』は庶民と半藤一利少年の視点から昭和が語られている。半藤一利は、庶民を”民草”と書いているが、これは庶民が時代を流れるままに乗って、戦争に巻き込まれてしまったことへの戒めとして書いている。本書を読むと、昭和の出来事が決して過去のものではなく、現代にも似たような現象が起きていることを半藤一利は警告している。『B面昭和史』は、個人的に半藤一利の代表作として挙げたい一冊である。

  • ossan12345

    満洲国設立から日中戦争、太平洋戦争へと狂奔する日本を民草の視点から分析する。誰も戦争なんて望んでいなかったのに、貧困と先行き不安のなか軍部が突き進んだ、などという単純な理由で、我が国が過ちを犯したのでは決してない。再びこの轍を踏む可能性、大日本帝國的な何かは、今の我々にも確実に埋伏していることを意識したいと思いました。コロナ禍ではそれを痛感しました。

  • fseigojp

    B面でないと語れないこともある

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