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もう一つの「幕末史」 Php文庫

Kazutoshi Handou

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569903811
ISBN 10 : 4569903819
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
February/2024
Japan

Content Description

グローバリズムと不況が「攘夷」を生んだ!
「猛烈な外圧が押しかぶさってきて集団が崩壊しようとするとき、あるいは既存の流儀の効力がゼロになってしまったとき、日本人は突破口を見出そうと高揚し、急激に一つの方向に意思を統一する。きまってそれは『攘夷』の精神となってあらわれる。それがいかに危険なことかは幕末史、そして昭和戦前史がきちんと語ってくれているのです」――本書(「幕末史」に学ぶ――長い「あとがき」として)より
西郷隆盛、勝海舟、河井継之助、坂本龍馬、高杉晋作、桂小五郎‥‥。「歴史探偵」が人間と歴史の裏側をえぐりだす!
[本書の主な内容]
第1章 維新には「知られざる真実」がある――権力闘争による非常の「改革」
●「尊王攘夷は幕府を倒す口実よ」
●誰も天皇を知らなかった!?
●西郷の死で「維新」は完成した
第2章 幕末「心理」戦争――江戸城無血開城までの「西郷×勝」攻防三カ月
●昼寝の勝に、将軍より呼び出しアリ
●イギリスから提案された「密約」の中身
●そして勝と慶喜、和解のとき‥‥
第3章 自らを「アヒルの水かき」と揶揄した男――私が勝海舟に惹かれる理由
●“黒船”と渡り合える人材 
●命がけも淡々と――勝海舟の精神力
●勝の一生を支えた「剣術」と「禅学」
第4章 圧倒的薩長軍に抗した“ラストサムライ”――河井継之助の「不合理を超える」生き方
●司馬さんが描いた私の“第二の故郷”
●「官軍」とは片腹痛い
●サムライとしての「義」
第5章 なぜ龍馬はみなに愛され、そして殺されたのか?――「独創性のない」偉大なコーディネーターの素顔に迫る
●たった五年で国を揺さぶる男に
●もし、死んでいなかったら龍馬はどうしたか?
●龍馬を起点に「今」を問いなおしてみると‥‥
第6章 「薩長同盟」は“馬関”から始まった――桂小五郎、高杉晋作と坂本龍馬の「理屈抜きの友情」
●“政略家”の桂と“戦略家”の高杉
●高杉晋作との「運命の出会い」
●大勝利を導いた「英雄」の死
「幕末史」に学ぶ――長い「あとがき」として

【著者紹介】
半藤一利 : 1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「漫画読本」「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て、作家。『遠い島 ガダルカナル“新装版”』『レイテ沖海戦“新装版”』(以上、PHP文庫)等、多数の著書がある。1993年、『漱石先生ぞな、もし』で第12回新田次郎文学賞、1998年刊の『ノモンハンの夏』で第7回山本七平賞、2006年、『昭和史 1926‐1945』『昭和史 戦後篇 1945‐1989』で第60回毎日出版文化賞特別賞、2015年には菊池寛賞を受賞。2021年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やさぐれパンダ

    太平洋戦争に関する著述の多い半藤一利氏の明治維新に関する著作をまとめた書籍。 御本人は東京の生まれであるがご父君が 長岡のご出身で 幼少時から「明治新政府だの、勲一等だのと威張っているやつが東京にはたくさんいるが、あんなのは泥棒だ。七万四千石の長岡藩に無理矢理喧嘩を仕掛けて、五万石を奪い取ってしまった。連中の言う尊皇だなんて泥棒の理屈さ」という論理にさらされてきた。うーん、いい話だ(^^;)

  • 西

    そもそも幕末の歴史にそれほど詳しくないのだけど、明治政府側ではなく幕府側の視点からの見方が面白かった。勝海舟についてもっと知りたい

  • barcarola

    歴史を別の方向(多くは敗者の側?)から見るという行為は大賛成である。同じような記述が複数の章に見られるなぁと思ったら、雑誌に掲載された作品をまとめたものだったようで。

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