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そして、メディアは日本を戦争に導いた

Kazutoshi Handou

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784492061916
ISBN 10 : 4492061916
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

軍部の圧力に屈したのではなく、部数拡大のため自ら戦争を煽った新聞。ひとりよがりな正義にとりつかれ、なだれをうって破局へ突き進んだ国民…。昭和の大転換期の真相を明らかにし、時代状況が驚くほど似てきた“現在”に警鐘を鳴らす。

目次 : 序章 いまなぜジャーナリズム論か/ 第1章 戦争報道と商業主義/ 第2章 テロと暴力賛美の歪み、その内側/ 第3章 国際社会との亀裂の広がり/ 第4章 国家の宣伝要員という役割/ 第5章 暴力とジャーナリズム/ 終章 現在への問いかけ

【著者紹介】
半藤一利 : 昭和5年(1930)、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て作家。「歴史探偵」を自称。『漱石先生ぞな、もし』(正・続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)、『昭和史1926‐1945』『昭和史戦後篇』(毎日出版文化賞特別賞)など著書多数

保阪正康 : 昭和14年(1939)、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒業後、出版社勤務を経て、ノンフィクション作家。昭和史の実証的研究を志し、のべ4000人もの関係者たちを取材して肉声を記録してきた。個人誌「昭和史講座」を主宰。一連の昭和史研究で第52回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 姉勤

    本意は、発行者の東洋経済新報社の提灯本です。売れればいいとする、数多愚かなるマスコミの中で「ここ」だけは違うと、金を貰っての対談。戦前戦中戦後の報道機関を含むマスメディア。それに流される世論が、現在と良く似ているんだそうです。この手の「古い」批判本は、その時代に日本と莫たる「世界」の一対しか視点がない事。地球規模の経済・軍事・気候・宗教活動そして流行病。その他数多の因子を勘案しなくては新しい史観は生まれない。戦争を煽る記事を書く似非ジャーナリストとこの対談者の何処が違うのか?対となる愚かな日本人そのもの。

  • り こ む ん

    半藤さんと保坂さんの戦中戦後のジャーナリズム対談。タイトルから想像するものとは、違い。どちらかと言えば、今後のジャーナリズムに対する警告みないな内容。戦中のジャーナリズムよりも、今現在の話のが怖かったし、心配になった。確かに、今は簡単に情報が手にはいる。でも、それだけなんだ。例えば、2.26事件と、調べれば、事件の内容がズバリ出てくる。でも、それだけなんだ。それだけを見て、読んだだけで、すべてを理解したつもりでいる人が多い。

  • こも 旧柏バカ一代

    戦時前のメディア。元からヨーロッパの猿マネでジャーナリズムをうたっていたが。生活が困窮するとアッサリと国の意向に追随する広報へと成り下がった。でも、そうすると儲かるし楽。そしね、戦争直前になると軍部からの指導という名の抑圧も凄く書かざるえなかった。そして対談してる当時は、安倍政権下で発行部数が減る中で色々とクレームを付けられてたりしてる。似てると言えば似てる。キリスト教圏じゃないとジャーナリズムって育たないのかもしれない。と言っても他所の国もジャーナリズムとか言っても、、結局は自分なんだと思ってしまう。

  • カレー好き

    お亡くなりになった半藤さんの2013年の対談。マスメディアは売れるために戦争へと煽る。そんな新聞しか残らなかった時代。近代史の勉強にもなりました。☆4つ

  • まると

    10年前に行われた対談。軍国主義の片棒を担いだメディアの責任について、右傾化する現代と照らし合わせながら論じている。戦中に幼少期を過ごされ、戦後は出版人として戦争と向き合った半藤さんの言葉は重く含蓄がある。義挙と称したテロに甘い国民性は、明治維新という名のテロを美化してきたことと無関係ではないとの指摘が腑に落ちる。「あと10年もすれば、私は生きていない」と言った通り、半藤さんは3年近く前に天寿を全うされた。最後に「今の若い自称ジャーナリストたちは不勉強だね」と遺言のように締めくくっているのが印象的だった。

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