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あの戦争になぜ負けたのか

Kazutoshi Handou

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784166605101
ISBN 10 : 4166605100
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

対米戦争の目的は何だったのか。陸軍エリートはどこで間違えたか。その他、特攻、玉砕、戦艦大和など、20世紀日本最大の失敗を、最高のメンバーが論じ尽くす。「文藝春秋」2005年読者賞受賞の座談会。

【著者紹介】
半藤一利 : 1930(昭和5)年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」編集長、「文藝春秋」編集長、専務取締役等を歴任。『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞)『ノモンハンの夏』(山本七平賞)ほか、著書多数

保阪正康 : 1939(昭和14)年生まれ。ノンフィクション作家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰者。同志社大学文学部卒業。近現代史をテーマとする作品を多数発表。平成16年、菊池寛賞受賞

中西輝政 : 1947(昭和22)年生まれ。京都大学総合人間学部教授。京都大学法学部卒業。ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。主な著書に『大英帝国衰亡史』(毎日出版文化賞)等

戸高一成 : 1948(昭和23)年生まれ。呉市海事歴史科学館館長。多摩美術大学美術学部卒業。国立公文書館アジア歴史資料センター委員、総務省一般戦災データベース委員等

福田和也 : 1960(昭和35)年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部教授。文芸評論家。慶應義塾大学文学部卒業。主な著書に『日本の家郷』(三島由紀夫賞)『甘美な人生』(平林たい子文学賞)『地ひらく』(山本七平賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミカママ

    戦略なき開戦、無能で無責任な上層部...読めば読むほど気持ちが落ちた。それにひきかえ、前線の戦士たち「日本は一度、こういう無理な戦争をくぐり抜けなければ仕方ない運命。それを私たちの世代が引き受けるんだ」には思わず涙。「特攻隊」のイメージは、現代(そしてこの先永らく)において、国際関係の抑止力になってるというくだりには、目ウロコでした。対談形式で理解しやすい、日本人必読の書。

  • 樋口佳之

    特攻はこのように制度として正式に準備されていたということなのである。掌特攻兵の辞令をもらったら、この瞬間に体当たりを命ぜられた様なもの/このように制度的に準備をしておきながら、作為的に特攻の開始も、その隊員も、自発的なものであった、としてきたことであろう。政府は、死を命ずることの重さから逃避しようとした/無責任な指揮官は、部下の命を無責任に浪費した。この最大の現象を、特攻に見ることが出来る。

  • 小太郎

    戦争関係の本は結構読んでるつもりですがこの本は大東亜戦争の発端や経過についてかなり核心に迫った話が出てくるし大義名分だけじゃないリアルな裏話も満載でした。このメンバーを見ると少しリベラル系かなと思ったんですが、かなり深い考察がされていましたし目から鱗の話もありました。開戦は陸軍の暴走で海軍は引っ張られたんだろう、なんて思ってたけれど実際は諸々の事案が重なった結果だったんですね。あとは戦争中でもトップがアホだとしたが苦労する、まさに今日本で起こってる事と変わらなかったとは。

  • 糜竺(びじく)

    半藤一利氏ら6人の論客が、太平洋戦争の敗因を多角的に分析した座談会形式の新書。開戦の目的の曖昧さや、軍部エリートたちの戦略性の欠如、国民性の問題などを徹底的に議論し、敗戦の教訓を問い直す内容でした。ちょっと難しかったです。

  • KJ

    日本はなぜあの戦争を始めたのか?諸説あるその答えの中で、よく聞かれるものに「止むを得なかった」「そういう空気だった」というものがある。確かに今の空気の中で呼吸をしながら、当時の空気を愚かだと非難する事は容易い。しかしその空気を生み出したものは何か。第一はやはりメディアだろう。軍部の過ちを見抜く洞察力に欠いたというより、それをも承知で煽ったのではないか。「平和より戦争の方が面白い=部数が伸びる」という単純な論理が先に立っていたとすれば、メディアによる責任は重い。空気に責任を負わせる事ほど、無責任な事はない。

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