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読まれる覚悟 ちくまプリマー新書

Kazuki Sakuraba

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480685124
ISBN 10 : 448068512X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan

Content Description

小説は、読まれてはじめて完成する。書き手の心を守り、読む/読まれるという営みをよりいっそう豊かにしていくための“読まれ方入門”。

【著者紹介】
桜庭一樹 : 1971年鳥取県出身、小説家。1999年、「夜空に、満天の星」で第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞し、翌年デビュー。『GOSICK』シリーズが注目され、さらに04年発表の『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が高く評価される。07年に『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞を、翌08年に『私の男』で第138回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    桜庭さんの作品は「赤朽葉家の伝説」と「桜庭一樹読書日記」だけを読んでいてその他の作品はあまり読んでいないのですが、この本は最近の小説の読まれ方を作者の側から書いたもので珍しい小説論だと思いました。昔は批評などのメディアが限られていたのが、最近はSNSなど誰でもその感想などを発表できる場が増えてきているということで小説を書くにしてもかなり様々なことを考えていかねばならないことをわかりやすく書かれています。最近の作家さんの考え方が理解できるような気がしました。

  • coolgang1957

    新書のイメージやったら啓発本や入門書というのがあって、中高生に「君たちが小説家を目指すためには」みたいな感じなんかなぁと、普段は睡眠薬替わりにしかならないこんな縦長の本を、つい桜庭さんやから読んでみよかなーと手に取ると心配なかったエッセイとしか思えんかった……誤読ですか?😅なるほどなぁと面白かったです。他の本の一部と重なる時もありますよね、確認で読みかえしても見つからない時もあるし記憶って勝手に作られる時もあるよ…いやお前だけって言われるかも🤣

  • yumiha

    読む側へのアドバイスの本はそれなりにある。でも書く側の「覚悟」つまり心構えを語る本は珍しい。しかもプリマー新書だから、ティーンちゅうか中高校生の書く側になりたいと思っている人たちに向けた入門書なのだが…。読み進めるうちに『少女を埋める』(桜庭一樹)についての文芸時評での論争がよぎり始める。たくさんの批評家・評論家の著書が紹介されているのは、論争でのご自分の立ち位置を検証し直そうとする努力を積み重ねてこられたからではないか?それほど追い詰められていたのか?という懸念は、最終章を読むと大当たりだった。

  • ぐうぐう

    小説の書き方入門は数多あるが、読まれ方入門は前代未聞かもしれない。「読み方」ではなく「読まれ方」なのだから。小説は書いて終わりではない。読まれて初めて完結する。誰かに読まれることを望んで書いたものの、読まれることで辛い体験をすることもある。そんな実体験をもとに桜庭一樹が、これからプロの小説家になろうとしている書き手に向けた、読まれることで負う痛みへの覚悟と傷を極力抑える方法論が綴られている。その主旨を知った時、いや、そもそも本書のタイトルを目にした時点で、桜庭一樹の読者であれば、(つづく)

  • よっち

    ファミ通文庫でデビューして一般文芸でも直木賞を受賞した著者による、誠実に応えながら自分の心を守って書き続けるための《読まれ方入門》。全く売れていなかったデビュー当時、変わり始めた状況、文壇で評価されること/されないこと、読者に理解されること/されないこと。誤読や読まずに評価されたり、ファンがアンチになったりする読者との距離感や、冷笑されたり論理のない批評、差別されたりといった批評との共存、ファンダムとして生きていくことを綴った内容は、これまで悩みながらも著者さんなりに真摯に向き合ってきたことが伺えました。

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