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私という運命について

Kazufumi Shiraishi

User Review :4.5
(3)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784043720040
ISBN 10 : 4043720041
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2008
Japan

Content Description

大手メーカーの営業部に総合職として勤務する冬木亜紀は、元恋人・佐藤康の結婚式の招待状に出欠の返事を出しかねていた。康との別離後、彼の母親から手紙をもらったことを思い出した亜紀は、2年の年月を経て、その手紙を読むことになり…。―女性にとって、恋愛、結婚、出産、家族、そして死とは?一人の女性の29歳から40歳までの“揺れる10年”を描き、運命の不可思議を鮮やかに映し出す、感動と圧巻の大傑作長編小説。

【著者紹介】
白石一文 : 1958年福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。2000年に刊行されたデビュー作『一瞬の光』が各紙誌で話題となり、多くの読者の支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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本屋さんで作品名に惹かれて手に取りました...

投稿日:2021/07/02 (金)

本屋さんで作品名に惹かれて手に取りました。 ボリュームのある作品ですが、じっくり読みすすめたい本でした。 その時々の選択や環境が人生を紡いでいって、あの時ああしていればとか、良いにも悪いにも自分の人生も振り返りながら読みました。

kirakira さん | 三重県 | 不明

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運命、という何か重さを伴うタイトルにふさ...

投稿日:2021/04/18 (日)

運命、という何か重さを伴うタイトルにふさわしく、人生、未来、意志、そんなワードが頭をよぎる長編小説。 そのような重量感を持ちながらもエンターテインメントとして読みごたえがある作品、そう感じた。 いわゆる総合職として入社した女性が、恋愛、仕事、死を通して、自分の意志と運命の間で揺れ動く。 「未来など何一つ決まっていない。だからこそ、一つ一つの選択が運命なのだ」、そう伝えられる手紙。 メールばかりなの今だから、手紙を読むこと、書くことの魅力を感じつつ読んで欲しいな。

3rdwind さん | 東京都 | 不明

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この作品には節目のたびごとに手紙が登場す...

投稿日:2021/04/12 (月)

この作品には節目のたびごとに手紙が登場するのですが 手紙という、今ではあまり目にする機会がなくなったものの登場に懐かしさを感じました。しかもひとつひとつの手紙になみなみならぬ感情がこもっていて、 読み終わるとずっしりと書いた人の想いの深さが残りました。手紙が印象的な作品です。

aozo さん | 鳥取県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • みも

    奇を衒う事のない正統的な日本語で、丹念に紡ぎ出す人生の機微。理不尽な災禍に見舞われても、不測の事態に翻弄されても、生きてゆかねばならない。折々に織り込まれる世相に自分の人生を重ねれば、包含した人生の真実と本質が、凪いだ海を眼前に佇むような静かな感動で包み込み思索の深海へといざなう。人生は選択の累積で出来ている。時にその選択が誤ったように見え、掌から零れる砂のように幸福を喪失したと感じる事もある。それでもいつか幸せのぬくもりを素肌に意識しつつ、笑顔で運命を受容出来る日が来ると信じていたい。#ニコカド2020

  • 遥かなる想い

    「白石一文」は好きな作家だが、比較的初期のころに比べてほとばしるような筆力がなくなってきているように思う。冬木亜紀を主人公とした、女の一生を白石一文らしい視点で書いてはいるが、『一瞬の光』で見せていたような読者の心をえぐるような文体ではなくなってきている。

  • しんたろー

    『ほかならぬ人へ』を5年以上前に読んで以来の白石さん。読友さんが絶賛だったのが気になって…成程!愛し方と生き方を改めて考えるのに打ってつけな良作だった。主人公女性の29歳〜40歳の生き様を描きながら、登場人物たちの人生観が語られるが「そうだよなぁ」と思う部分が多々あって、人生の機微や運命の綾などに想いを馳せた。少々哲学っぽい言い回しがあって苦手な人には難かも知れないが、ドラマチックなラブストーリーは先が気になるし、平成半ばまでの時代背景も丁寧に描かれているので、自身の想い出と被って感慨深いものがあった。

  • 優希

    面白かったです。運命というのはあらかじめ決まっているのかということについて考えさせられました。女性にとって恋愛、結婚、出産、死とは何かを揺れる10年の間に凝縮した、人生の道のような物語だと思います。一度結婚を断った男性と再び結ばれるのもまた運命。紆余曲折ありますが、不思議と行き着く先は決まっているのかもしれませんね。恋愛を軸に据えながら描かれていく10年。その中の選択の一つ一つが運命につながっていくのだと思います。

  • にいにい

    久々の白石一文さん。白石さん作品は、小難しいんだよね。でも、それでも読んでしまう。こんな作風も好きなのかな?今回は、その白石作品の中でも読みやすい部類。女性総合職一期生の亜紀の29歳〜40歳までの恋愛、結婚、出産、別離、仕事などが、当時の社会事情を絡め展開していく。「運命とは」「人生は選べるのか」「選ばなかった未来は」「仕事とは」という問いかけが、病気や事故、震災という突発的な事象とともに亜紀の周りの人々の人生も含め複雑に表される。白石さんの考え方も有かなとも思うが、読者は、別の考えも持てる。奥深い一冊。

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