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[USED:Cond.AB] 平成音楽史

Katayama, Morihide

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:
帯なし
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Catalogue Number
9784865592009
Format
Books
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Content Description

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目次 : ■「オレたちの音楽史」へようこそ! 片山杜秀 / ■平成の始まり、昭和の終わり / ■1989年の世界情勢 / ■カラヤンとバーンスタイン / ■バブル期CD花盛り / ■冠コンサート・象の≪アイーダ≫・三大テノール / ■#MeToo運動−−女性目線のクラシック / ■マーラー全曲演奏会 / ■朝比奈隆のブルックナー / ■死せるカラヤン、『アダージョ・カラヤン』を流行らす / ■オウム真理教オーケストラ「キーレーン」 / ■阪神・淡路大震災五日後、朝比奈隆、都響に降臨 / ■米同時多発テロ後の世界 / ■民族派&超ジャンル / ■昭和を代表するピアニスト中村紘子逝く / ■オイル・マネーとオーケストラ(1) ドゥダメルとエル・システマ / ■オイル・マネーとオーケストラ(2) クルレンツィスとムジカエテルナ / ■3.11−−無力感と復興ソング / ■佐村河内事件とポストモダンの完成型・新垣隆 / ■ハッタリ・キッチュ・まがいもの / ■グローバリズムに反撃するヨーロッパ古学ブーム / ■ピリオド楽器による≪春の祭典≫ / ■戦後日本の最高傑作−−小澤征爾 / ■本土決戦としての東京オリンピック / ■Column:平成の指揮者/平成のレコード店 / 平成の作曲家/平成のオーケストラ / 平成の音楽書/平成の演奏家/平成の音楽祭 / ・おわりに 群雄割拠の音楽史を振り返って 山崎浩太郎 / ・平成音楽史年表

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 思想史・音楽評論の片山杜秀、演奏史に詳...

投稿日:2021/04/23 (金)

 思想史・音楽評論の片山杜秀、演奏史に詳しい山崎浩太郎が、「平成のクラシック音楽」を熱く語り合った。元号で区切ってはいるものの、話題は世界を見据える。「帝王」カラヤンの死去、古楽運動など代表的な現象をカバー。教養や権威の象徴だったクラシック音楽がサブカルチャー化し、スタンダードとは一線を画した「オレの巨匠」「オレの名盤」が出現するまでの流れは、興味が尽きない物語となっている。  注目すべき話題の一つは「朝比奈隆のブルックナー」現象。長大な交響曲で知られる作曲家が昭和の終わりに人気を博したのには、指揮者・朝比奈の貢献が大。本書は平成に入ってからの大ブームを「信者の広がり」と捉え、東京から大勢のファンが関西公演に足を運んだ平成前期の様子を紹介。朝比奈によるブルックナー演奏の価値をいち早く説いた評論家・宇野功芳氏を「預言者」と呼ぶなど、さえわたる表現で笑いを誘うとともに、鋭く本質を突く。  佐村河内守のゴーストライター騒動を巡る記述も興味深い。創造的な作曲が難しくなっている音楽界の状況、東日本大震災後の重いムード、佐村河内氏の天才的とも言えるプロデュース能力など、騒ぎが大きくなった背景を、新鮮な視点も交えつつ解説。クラシック音楽がサブカルチャー化した流れの総決算的な出来事と位置付ける。  音楽ジャーナリズムの多様化についても言及される。音楽関連の書籍などを出版する「音楽之友社」が権威であった時代から、その後の批評家批判へ。ここでも、サブカルチャー化が事象を読み解く鍵となっている。  このほか、神戸出身で戦前から1950年代初頭に活躍した名作曲家・大澤壽人(おおさわ・ひさと)の復活劇など、縦横無尽の音楽談議が続く。2氏の音楽への愛の深さが、本書を格段に面白くしている。

座頭 さん | 兵庫県 | 不明

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