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科学嫌いが日本を滅ぼす 新潮選書

Kaoru Takeuchi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106036958
ISBN 10 : 4106036959
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2011
Japan

Content Description

世界に君臨する二大科学誌「ネイチャー」「サイエンス」を舞台に、科学者たちは国家の興亡を賭けて、熾烈なる競争を繰り広げてきた。なぜ米国が「科学の覇権」を握ったのか?一流科学者が嵌った盗用・捏造・擬似科学の罠とは?福島原発事故を世界の科学者はどう見ているのか?知られざる“科学戦争”の最前線から、科学立国ニッポンの未来を読みとく。

目次 : 第1部 ネイチャーvs.サイエンス(ネイチャーとサイエンスの創刊/ 戦争と科学誌/ ネイチャーvs.サイエンス)/ 第2部 科学誌の事件簿(三重らせんスキャンダル/ ES細胞スキャンダル/ マリス博士と「遺骨」真贋問題/ 疑似科学というグレーゾーン)/ 第3部 日本の科学を考える(「はやぶさ」で考える日英米の科学土壌/ 科学における英語問題/ ノーベル賞vs.イグ・ノーベル賞/ 原発事故と科学誌)/ 特別鼎談 科学の役割を問い直す(中川貴雄×中垣俊之×竹内薫)

【著者紹介】
竹内薫 : 1960年、東京都生まれ。筑波大学附属高等学校卒業、東京大学教養学部教養学科卒業(科学史・科学哲学専攻)、東京大学理学部物理学科卒業、マギル大学大学院博士課程修了(高エネルギー物理学理論専攻)。サイエンス作家として、科学読み物、小説、エッセイ、翻訳など幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mitei

    ネイチャーとかサイエンスとかの学術的な雑誌に連動する科学の進歩を書いたもの。しかしかなり福岡伸一氏の本で見たようなエピソードが多かったけような気がする。ネイチャー、サイエンスのような雑誌に載るのも大変だなと思った。

  • HMax

    タイトルに偽りあり。ネイチャーとサイエンスの違いを軸に、科学的思考をしましょう、という話し。それにしても、40年ほど前は、高校生の9割が物理を履修していたのに、今では3割というのはどういうことか?英語教育よりも科学教育を充実する方が大事です。素晴らしい翻訳ができるAIを開発するほうがよっぽど良い。小ネタ:今の日本物理学会誌の創刊が1877年とサイエンス(1880年)よりも早かった!ワトソン・クリックの陰にロザリンド・フランクリンがいたことを忘れないで。

  • zoe

    2011年。資源の無い日本をどの様に立国すべきとかつて言われていたのか、恐らくこれからも、それは科学技術ではないのかと改めて思う本。エネルギーを考える。原発の活用を考える。ネイチャー・イギリス・寛容であり議論に上げて将来否定されてもよくそれが科学の発展とする。でも商業誌。サイエンス・アメリカ・合理的で手堅い科学サロン的。科学は実験データによって反証可能でなければならない。ノーベル賞に情報通信分野がない。英語で沈む日本人。益川先生のように、専門は日本語でおおいに議論し、専門通訳者を利用する。自国語は大事に。

  • スプリント

    科学雑誌はニュートンでも手一杯ですが、かの有名なネイチャーとサイエンスの特色がよくわかり為になりました。巻末の対談も内容は興味深い。

  • naji

    英国の『ネイチャー』と米国の『サイエンス』の成り立ちが、よくわかる。我が国は先進国の中で、科学への関心がとりわけ低いのだそうだ…。確かに、自分も本書を開くまでは、その立ち位置であった!!なかなか納得する事が多く、特に科学者も一人の人間なんだと感じた。国家の興亡を賭けて競争を繰り広げたり、論文の盗用・捏造または、擬似科学とは何ぞや等々が綴られていた。最後に、福島原発事故についても述べており、まとめると情報に対し常に中立的位置から、物事を判断していく必要性が求められているのかな…。

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