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雪月花 謎解き私小説

Kaoru Kitamura

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784104066155
ISBN 10 : 410406615X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan

Content Description

本と本とが響き合い奏でる音を愛でる日々。読書愛あふれる初の私小説。解決のない疑問は、解毒剤のない毒薬のようなものだ――どうして! なぜ? と謎は深まる。江戸川乱歩、三島由紀夫、芥川龍之介、山田風太郎、福永武彦……小説、俳句、詩歌に音楽、小沢昭一の随筆も登場。本を読んではスパークする作家魂。読み手もまた創作者、本読む愉しみを分かち合い、時空をめぐる、日常の冒険。


【著者紹介】
北村薫 : 1949年埼玉県生まれ。早稲田大学ではミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。小説に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジー、創作や編集についての著書もある。2016年日本ミステリー文学大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「それぞれの位置から向かい、それぞれの収...

投稿日:2021/04/10 (土)

「それぞれの位置から向かい、それぞれの収穫をする。それこそが、読むことの面白さだ」う〜ん、マニアの極意!「しかし、そこにあるというのが大事なのだ」マニアの基本!「かくのごとく、本は一冊読めば、次から次へと鎖のように繋がる」あ〜、私もそんな経験がしてみたい!「ここに来ると、どうしても本が増えますね。もう置き場所がない、買うまい買うまい−とは思うんですけど」でも、マニアは止まらない!

akb009 さん | 愛知県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    北村 薫は、新作中心に読んでいる作家です。 著者初の私小説という触れ込みですが、半分エッセイの雰囲気でした。オススメは、『ゆめ』&『ゆき』です。表紙絵も各章の扉絵もGOODだにゃあ(=^・・^=) https://www.shinchosha.co.jp/book/406615/

  • KAZOO

    最初本屋で題名を見たときに「雪月花 謎解き私小説」とあるので小説かと思っていたのですが、エッセイと評論の中間のような感じですね。前作の「ユーカリの木の陰で」と同様に小説ではありませんでした。しかしながらこの内容は私にとっては楽しめたものでした。小説を様々な側面から眺めてただ読むのではなく、ちょっとしたこと林などを分析されています。そこから波及して他の作品などについても論考されたりしています。見習いたい気がしました。

  • 紅はこべ

    マンガみたいという形容は一種の慣用句であって、実際にそういう漫画を読んだことがあるかどうかは関係ないと思う。四輪馬車は私もよりんと読んでいた。しりんという読み方は思いつかなかった。『深夜の散歩』は私も大好き。私のミステリの好みは多分この本が基本にある。読んだ本の内容はすぐ忘れてしまう私だが、丸谷さんの福永さんについてのエッセイは明確に覚えていた。作家同士の交友は面白い。

  • buchipanda3

    本から本、言葉から言葉へと繋がっていく、その奇妙な"縁"の話が幾つも綴られていて、愉しく読めた。本に関する謎物語が見い出されていく流れで、何度も脱線するかのように次から次へとあれもこれもと話さずにはおれない様子が、まさに本に夢中というのを感じさせていいなあと。ワトソンのミドルネーム、芥川のカルメンの女性、山田風太郎の取り上げた一句など。それら古書の陰から垣間見えた人の営み(乱歩の後ろ姿とか)や企み、それらを浮かび上がらせた偶然の可笑しみに思わずぱぁーっとなる瞬間を堪能した。表紙や挿絵のねこ版画も良かった。

  • 修一朗

    少々教養レベル高めの自由研究を読ませていただきました。作家がいかにも史実らしく書いていながら実は創作?っていう文章が北村先生の手にかかるとするするっと明らかになってしまう。県立図書館,神保町古書街,ヴェテラン編集者と,この3つでここまで調べることができるのだね。話がぴょんぴょん飛ぶので読みにくかった。新書のような創りで謎毎に整理された構成の方が良かったな。まさに書籍マニアの発表会でした。でもこういうのじゃない,北村先生の未読小説を早く読まなくちゃ。

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