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ひとりでカラカサさしてゆく

Kaori Ekuni

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103808114
ISBN 10 : 410380811X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大晦日の夜、ホテルに集まった八十歳過ぎの三人の男女。彼らは酒を飲んで共に過ごした過去を懐かしみ、そして一緒に命を絶った。三人にいったい何があったのか…。妻でも、夫でも、子どもでも、親友でも、理解できないことはある。唐突な死をきっかけに思いがけず動き出す、残された者たちの日常を通して浮かび上がるのは―。人生におけるいくつもの喪失、いくつもの終焉を描く物語。

【著者紹介】
江国香織 : 1964年東京都生まれ。87年「草之丞の話」で「小さな童話」大賞、89年「409ラドクリフ」でフェミナ賞、92年『こうばしい日々』で坪田譲治文学賞、『きらきらひかる』で紫式部文学賞、99年『ぼくの小鳥ちゃん』で路傍の石文学賞、2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、07年『がらくた』で島清恋愛文学賞、10年『真昼なのに昏い部屋』で中央公論文芸賞、12年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で谷崎潤一郎賞を受賞。小説のほか詩やエッセイ、翻訳も手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    頗る小説らしい小説。最終章を読み終えた後の空無な余韻の残影が、この小説を屹立させるとともに、江國香織の最良の作品を読んだとしみじみと思う。序章と終章(そうした表示はないが)以外は、脈絡なく物語が展開していくようにも見える。登場人物も多いし、しかも互いにそれまでは無関係な人たちだった。彼らが交錯するようでもあり、また互いにそれぞれの道を進むようにも見える。読者は、あるいは誰に感情移入して読むかに戸惑うかも知れない。私は性も年齢も全く違うのだが、それは葉月であり踏子であった。もちろん、冒頭の3人には強く心を⇒

  • starbro

    江國 香織は、新作中心に読んでいる作家です。 高齢化が進むと、こういう終活は増えてくるかも知れません。しかし小説の中身とタイトルがマッチしないような気がするのは私だけでしょうか? https://www.shinchosha.co.jp/book/380811/

  • 旅するランナー

    80代の男女3人がホテルの一室で自殺する。遺された者たちの様々な反応を描きながら、生と死の境の曖昧さを感じさせるような、生者よりも死者の方を身近に感じる不思議さ。江國さんの高貴な文体と言葉選び、好奇に満ちた話題の中に、読者は人間の可笑しさを垣間見ることになる。

  • 『デューク』犬の短編がとてもすきです。夜中に消したはずのテレビで落語を見ていた犬の話がとてもすきです。「今までずっと、僕は楽しかったよ」「僕もとても、愛していたよ」老いたときにきっと犬は言ってくれると信じます。

  • のぶ

    前作「去年の雪」では登場人物が猛烈に多く混乱したが、本作は限られた人物のドラマを堪能する事ができた。冒頭は大晦日の夜。ホテルに集まった八十歳過ぎの三人の男女。彼らは酒を飲んで共に過ごした過去を懐かしみ、そして一緒に命を絶った。そこから、残された彼らの親族や友人の日常は続いていくが、その出来事からそれまで気が付かなかった事や、目を向けなかったことに気づいたりして、些細だが新たな挑戦をしたり、わずかに変化した日常が進んでいく。群像劇ともとれる物語だが、それぞれの人物はしっかり書き込まれていた。

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