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ひとりでカラカサさしてゆく 新潮文庫

Kaori Ekuni

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101339306
ISBN 10 : 4101339309
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大晦日の夜、ホテルに集った篠田完爾、重森勉、宮下知佐子の八十代三人。若い頃からの仲である彼らは、酒を片手に尽きない思い出話に耽り、それから、猟銃で命を絶った―。まさか、一体、なぜ。突拍子もない死を突き付けられた子や孫、友人たちの日常や記憶が交ざり合い、故人の生涯も浮かび上がっていく。人生に訪れる、いくつもの喪失と誇るべき終焉、そして前進を描く、胸に迫る物語。

【著者紹介】
江国香織 : 1964(昭和39)年東京生れ。’87年「草之丞の話」で「小さな童話」大賞、’89(平成元)年「409ラドクリフ」でフェミナ賞、’92年『こうばしい日々』で坪田譲治文学賞、『きらきらひかる』で紫式部文学賞、’99年『ぼくの小鳥ちゃん』で路傍の石文学賞、2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、’04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、’07年『がらくた』で島清恋愛文学賞、’10年『真昼なのに昏い部屋』で中央公論文芸賞、’12年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、’15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で谷崎潤一郎賞を受賞した。小説以外に、詩作や海外絵本の翻訳も手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ゴンゾウ@新潮部

    久しぶりに江國さんの世界に浸りました。大晦日に自殺した3人の死をきっかけに遺族、友人、知人達の人生が語られます。過去と現在が故人を通して回想し交差したり。それでも何が起こる訳でもなく淡々と日常は進む。でもそれぞれの描写が巧みで目が離せなくなります。何故彼等が死を選択したかは謎のまま。それも江國さんなのでしょうか。【新潮文庫の100冊 2024】

  • rico

    大晦日、80代の老人3人がホテルの一室で猟銃自殺という衝撃的幕開けに身構えるも、静かに進む物語にとまどう。淡々と描かれるの3人の人生。彼らの死が縁ある人々の生き方にもたらす変化は、水の波紋のようゆるやかに広がっていく。誰にでも訪れる人生の終わり。それを自ら決めることは傲慢とも言える。しかも尋常でない方法で。なのにこの穏やかな読後感は何…?人は多分生きてきたように逝くのだろう。3人はりゅうとしていた。私はどう旅立つか、何を遺すのか。遥か未来ではないはずの自分自身の「その日」を想う。今年の1冊目は後をひく。

  • ベイマックス

    推し俳優の上白石萌音さんが解説を書いているという理由で購入し読みました。物語は、大晦日に旧知の友人の高齢三人(男2人・女1人)がホテルで猟銃自殺するというところから始まる。三人の遺族が登場人物となり話は進んでいく。合間合間に、自殺した三人の大晦日当日の話しも盛り込まれている。〇アンデルセンについて興味をそそられる場面もあります。

  • リトロ

    2024年、新潮文庫の100冊フェアの1冊。大晦日の夜、ホテルに集った八十代の男女三人が猟銃で命を絶った。遺書は残されていたけれど、動機については分からないまま。残された子や孫の混乱の日々が始まる。突拍子もない出来事によるそれぞれの人物に去来する喪失感。そして進んでいく日々に前進していく姿。登場人物が多く、誰の遺族の関係者だっけと考えてしまう事が多かった。日々は続いていくが、時には亡き人を思う、それぞれの人物を通して感じました。

  • クラムボン

    【新潮文庫の100冊】 八十代の三人が大晦日の晩にホテルで猟銃自殺した。若い頃に同じ出版社で働き、その後も強い連帯感で繋がっていたとは言え、なぜ人騒がせな方法で死んだのか。しかも遺骨を共同で埋葬することを望んでいた。残された家族や友人には全く理解できなかった。この物語は残された者たちが、どのように彼らの死と向き合い、各々の人生の中で折り合いをつけるのか。そこが肝だと感じたのだが…。ただ終章は三人の死の直前の心理描写なのだ。江國さんはそれが一番書きたかったのだろうか。…だとすれば、今一つ物足りないのだが。

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