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新版 古代ギリシアの同性愛 ちくま学芸文庫

K.j.ドーヴァー

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480512901
ISBN 10 : 448051290X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

西洋古典学の大家が、文学・美術・法文献を徹底的に調べあげ、同性愛の道徳・美的感覚から具体的作法までに迫った記念碑的名著。解説 栗原麻子

【著者紹介】
K・J・ドーヴァー : 1920‐2010年。オックスフォード、ベイリャル・コレッジ卒業。セント・アンドルーズ大学ギリシア語教授を経て、オックスフォード、コーパス・クリスティ・コレッジ学長、英国古典学会会長、英国学士院院長、セント・アンドルーズ大学名誉総長を歴任。専門、古典学

中務哲郎 : 1947年、大阪生まれ。京都大学文学部教授を経て、現在、同名誉教授

下田立行 : 1950‐2003年。札幌生まれ。元・信州大学文学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ∃.狂茶党

    『オイディプス』と、初期のニーチェ以来のギリシア本。 英国で、同性愛が合法化されつつあった頃の本であり、作者もお年を召しているうえに、翻訳者が、古い日本語を駆使しているため、蒼古たる趣がある。 現代のジェンダー認識や、LGBT+といった言葉とは、うまく適合しない考えが、見られるものの、たぶん類書に乏しいので、本書は一読の価値あり。

  • ポルターガイスト

    歴史学者の労作。とにかく「客観的」に古代ギリシアの同性愛を料理しようとしており,そのため前半は偏執的なくどさがありしんどかったが,後半は非常に興味深かった。「トロイの木馬」のようなホメロスの神話やアリストファネスの喜劇ではあまり同性愛が前面に出てこない一方で,プラトンの著作では同性愛が自明の前提とされていることにずっと違和感があったのが一定解決した。女性がどれだけ外に出られるか,また書物が対象とする層の違いが史料に現れる同性愛的傾向と関係していたという説は面白い。歴史とはやはり単純なものではない。

  • iwasabi47

    歴史・文献学者の仕事。過去というものを思いきって単純な形でとらえたい人々には残念なことかもしれないが、わたしたちが考察の対象としているものは、恐らく、場所によっても時代によっても異なった相をみせる現象なのである。p.425

  • Go Extreme

    古代ギリシア性規範の解明困難 アテナイの同性愛受容 愛情の同性愛行為は罰則なしか ヒュプリス罪は受け手保護か 喜劇は受け手の女性性を揶揄 プラトン哲学のエロスと同性愛 アキレウスとパトロクロスの性的解釈 陶器画の股間淫は名誉の妥協点か 関係は年長求愛者と年少稚児 求愛者の卑しい労役 非対称な関係 追う求愛者 逃げる少年 恋愛成就は追う者の勝利 逃げる者の敗北 愛情と同性愛売春は区別 男性娼婦は不自然な屈服 受け身は女性的で嘲笑対象 同性愛への態度は地域差大 ドーヴァーは肉体的接触を重視 非対称性論は影響大

  • hi

    今まで読んだギリシア関係の本の中でも、明言されてたりちょっと有耶無耶に言ってみたり、奥歯に物が挟まったような…という感じだったので、ズバッと言ってくれそうな本を読んでみた。『(5、6行の長文)…とはいえない』て文章が多くて、読むのに苦労したけど面白かった。『まるで、この絵師は性器を隠してはならぬとする強迫観念にとり憑かれているかのようである(p302)』笑った。エロ絵描く奴2000年経ってもだいたい同じ。古代ギリシアで同性愛が当たり前に存在したのは、支配ー非支配、教育ー被教育、年配ー年少の関係で→

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