Books

陰翳礼讃 中公文庫

Junichiro Tanizaki

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122024137
ISBN 10 : 4122024137
Format
Books
Publisher
Release Date
April/1999
Japan

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
谷崎潤一郎の小説は、結構クセのある男女が...

投稿日:2013/08/01 (木)

谷崎潤一郎の小説は、結構クセのある男女が登場し、文体も目まぐるしく変化するので、個人的には読みにくさを感じることがあるが、随筆はいたってシンプルに書かれていて読みやすい。表題作である「陰翳礼讃」をはじめ、谷崎の随筆は最も美意識が表れている分野だと思う。

メロンパン さん | 神奈川県 | 不明

0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ehirano1

    陰翳に対する洞察が圧巻で、読んでいてひたすら呻り続けました。日本文化/伝統、ひいては日本人としての「美」に対する内在的論理を改めて認識できたことは僥倖でした。

  • seacalf

    この面白い随筆を読むまで、自分が昔風のうすぐらい厠に憧れを抱くなんて思いもよらなかった(しかし掃除の行き届いた廁に限る) 。有名な羊羮の描写もそうだが、谷崎は人の心をとりこにさせるのが上手いこと。日本古来から美意識のひとつとして追求されてきた陰翳について、漠然と感じていたことを見事に表してくれている。これは一読の価値あり。『恋愛及び色情』などを別にして、その後に続く随筆も猫の尻尾や旅のあれこれでの可笑しさを誘う谷崎のぼやきなど肩肘張らずに読めるものばかり。

  • ゴンゾウ@新潮部

    急速に西洋化(アメリカ化)が進む日本を憂ながら、西洋と日本の文化の違いを書いた随筆集。美意識や思想・文化はその土地の気候や風習から発達していくものだから便利だからと受け入れるのは良くないということ。谷崎潤一郎が生きた時代よりも文明の発達で価値観が画一的になっている現代。世界中で紛争が絶えないのはそういうことなのだと思ってしまう。谷崎潤一郎の文章の美しさとわかり易さを改めて感じた。

  • Nobu A

    谷崎潤一郎著書初読。読書会課題本。33年初出、39年刊行。第二次世界大戦が勃発した年。ある意味今のグローバリゼーションが起こり、国内に外国文化が多く入ってきた時代。西洋との比較により日本古来の風雅を意識し、物書きとして言語化した作品。当時大きな反響を呼び、多くの人に影響を与えたことを容易に推測。ただ、科学的根拠が殆んどなく、一種の優生学を彷彿。時代を考えると止む無し。羊羹を激賞するのは良しとして西洋菓子を扱き下ろす必要なし。ティラミスを食べてみろ。万年筆と毛筆の対比も。長年使ってこそペン先が馴染んでくる。

  • Apple

    日本人なら概ね共感を抱く内容だと感じました。私も、潜在的に抱いていた感覚を、正確に言葉であらわされて非常に納得が行きました。また、とても構成・論理の展開が優れた評論であり、文章を書く上で参考にすべきものと思いました。 西洋の文化を受け入れていく中で日本人が性急になっていく傾向が指摘されており、少しペースを下げる意識でもいいのかなと思いました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items