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谷崎潤一郎随筆集

Junichiro Tanizaki

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003105573
ISBN 10 : 4003105575
Format
Books
Publisher
Release Date
August/1985
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 谷崎潤一郎と同じ誕生日なので、今月よもうと思い立った作品。「陰翳礼讃」含む十一話からなる随筆集です。文学作品を読破していないので、安易に比較して述べることはできないけれど、随筆はよみやすいと感じました。「陰翳礼讃」…わたしも羊羹を漆器にのせ、くらがりで食し、彼の言う「室内の暗黒が一箇の甘い塊になって舌の先で融けるのを感じ」てみようと思いました。やはり、試してみないとね。「文壇昔ばなし」…鏡花・里見・芥川と三人で鳥鍋を食べた話が、何気ないひとコマという印象で好感。(コメントへつづく)

  • 双海(ふたみ)

    もらった本です。「懶惰の説」、「恋愛及び色情」だけ再読。崇高なる肉体:「日本においては、18,9からせいぜい24,5歳までの処女の間にこそ、稀に頭の下るような美しい人を見かけるけれども、それも多くは結婚と同時に幻のように消えてしまう。」

  • ジュンコ

    谷崎大好き。彼の視点で世の中を見てみたい。

  • 暗がりの中に美を求める傾向が、東洋人にのみ強いのは何故だろうか。我々の空想には常に漆黒の闇がある。案ずるに我々東洋人は己の置かれた境遇の中に満足を求め、光線が乏しいなら乏しいなりに、却ってその闇に沈潜し、その中に自ずからなる美を発見する。西洋の寺院のゴシック建築は、屋根が高く高く尖って、その先に天に冲せんとする美観が存する。これに反して我々の国の伽藍では、建物の上にまず大きな甍を伏せて、その庇が作り出す深い廣い蔭の中に全体を取り組んでしまう。この国の美は陰翳の濃淡によって生まれているとも云える。  

  • 還暦院erk

    図書館本。「陰翳礼讃」は大昔、教科書で抜粋を読んでえらく心を動かされたっけ。今回もこれだけは2度読みした。p219柿の葉鮨の作り方までノートしちゃったよ♡何かオトコの料理って感じで豪快で真似っこしたくなるレシピ。p222〜「いわゆる痴呆の芸術について」では、義太夫の非現実的な残酷展開を批判してるが、戦前の日本軍閥の横暴への恨みが底に流れているような印象。特にp246には共感しきり(これ戦中に発表したら谷崎さんも拷問されたかもなぁブルブル)。全11編の随筆は闊達自在な文体も素敵!一度は読みたい古典。

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