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ISBN 10 : 4087815897
Content Description
京都・聖護院の輸血センターに勤める有沢迪子は24歳の検査技師。同じセンターの検査部長阿久津恭造とは不倫関係である。恋人との関係が終わって心に空白を抱えていた迪子は阿久津との関係にのめりこむが、美しい妻の存在が気になり、心ない嘘やわがままで彼を翻弄する。そして、いつも煮え切らない態度をとる彼についに悪魔のような提案をしてしまう。それは阿久津に妻の弟・辻村圭次との見合いのセッティングをさせることだった…。相手の気をひきたいだけのふとした思いつきは、周囲を巻き込みながら衝撃的な結末へと突き進む。初夏から野わけ吹く晩秋までの美しい京都を舞台にした、「京都もの」と呼ばれる著者の一連の作品の中でも初期の名作。解説は白石一文。
【著者紹介】
渡辺淳一 : 1933年10月〜2014年4月。北海道生まれ。道立札幌医科大学卒業。医学博士。大学卒業後、母校の整形外科学教室講師となり、医療のかたわら小説を執筆。1970年『光と影』で第63回直木賞を受賞。1980年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で第14回吉川英治文学賞を受賞。2003年紫綬褒章受章、第51回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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