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ISBN 10 : 4087815927
Content Description
建築家・伊織祥一郎は、部下である相沢笙子と4年に及ぶ愛人関係にある。妻子とは別居状態だが、業界では第一線の
華やかな存在であり、笙子との仲も順調である。そんなある日、伊織は亡き友人の妹で、美貌の人妻・高村霞と15年ぶりに<再会する。ふたりは惹かれあい、情事を重ねることに。若々しい魅力をもつ笙子と楚々とした風情の中に淫らさを秘めた霞、ふたりの間で揺れる伊織だが、次第に霞との官能的な関係にのめり込んでいく。長らくもめていた妻との離婚が成立し、笙子は事務所を辞め元同僚との結婚に踏み切り、ようやくひとりになった伊織だが、愛する霞は思わぬ悲劇に見舞われていた……。
ひとひらの雪のようにはかない男女の愛の形を描いた傑作長編。解説は樹のぶ子。
【著者紹介】
渡辺淳一 : 1933年10月〜2014年4月。北海道生まれ。道立札幌医科大学卒業。医学博士。大学卒業後、母校の整形外科学教室講師となり、医療のかたわら小説を執筆。1970年『光と影』で第63回直木賞を受賞。1980年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で第14回吉川英治文学賞を受賞。2003年紫綬褒章受章、第51回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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