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琉球警察 ハルキ文庫

Jun Ito

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784758446266
ISBN 10 : 4758446261
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan

Content Description

奄美諸島徳之島出身の東貞吉は、琉球警察名護警察署配属時に、米軍現金輸送車襲撃事件で手柄をたて公安担当になった。そして沖縄刑務所暴動で脱獄した人民党の島袋令秀に接近し、自分の作業員に育てることにした。人民党の瀬長亀次郎に心酔していく令秀に影響を受け、次第に瀬長を敬愛していく貞吉は、公安としての職務を全うできるのか?米軍の横暴に立ちはだかった瀬長亀次郎と知られざる沖縄の姿を描く傑作小説!

【著者紹介】
伊東潤 : 1960年横浜市生まれ。早稲田大学卒業。『黒南風の海―加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』で第1回本屋が選ぶ時代小説大賞を、『国を蹴った男』で第34回吉川英治文学新人賞を、『巨鯨の海』で第4回山田風太郎賞と第1回高校生直木賞を、『峠越え』で第20回中山義秀文学賞を、『義烈千秋天狗党西へ』で第2回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Y.yamabuki

    占領下の沖縄の状況を理解しながら、アクション有りの警察小説としても楽しめる読み応えのある作品だった。徳之島出身の貞吉は、手柄を立て琉球警察の公安となる。当初は忠実に任務をこなしていたが、やがて米国の占領政策に納得出来ない人々への共感と米国の意を受けての治安を維持する公安の仕事の狭間で葛藤し始める。スパイにした少年への贖罪の気持ちも描かれる人間ドラマの面も。戦後の沖縄の歴史について自分が余りにも無知だったことに愕然とした。また米国って民主主義の国じゃないの?日本政府も何なの?と情けなくなった。

  • hukkey (ゆっけ)

    日本に返還される前の琉球政府時代、本土が復興を果たすための生贄となった沖縄の歴史。米軍の傍若無人な振る舞いと沖縄人の誇りの狭間で苦しむ人たちの息遣いがありありと感じられるような、史実を元にした公安警察の物語。USCARの指示で動く公安担当の東貞吉が、党員である少年の島袋令秀をスパイに仕立てて沖縄人民党の瀬長亀次郎をマークする中で、次第に彼の思想や活動に傾倒していく。奪われたものを取り戻すことが、どれほど困難で、どれほど価値あることなのか。職務として、沖縄人に虐げられた奄美人として、矛盾に向き合う姿が熱い。

  • coldsurgeon

    波乱万丈の熱い男たちの物語だ。戦後の沖縄、復帰前の琉球を舞台に、沖縄警察の公安警察官となった一人の男の心の葛藤と勇気が描かれる。理不尽な社会の流れが当たり前とみなされる当時の沖縄の地を、のし歩く米国統治体制に、憤りを覚えつつ、主人公たちの活躍を心から応援する。

  • この作者はすごい。何と熱い話か。高名な瀬長亀次郎の話は多少は知っていたけど、奄美出身者が沖縄で差別されていたことは知らなかった。

  • 仮釈放

    戦後の沖縄のことがよく書けている。 終盤に向かって、それまでの登場人物、展開が見事に収束していく しかし、ラストもラストでちょっと拍子抜けする

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