乾いたアコースティックギターの音色の、物悲しい歌声。でもなぜか温かさを感じる。憂いのなかにも幸福感が満ちている

音楽の素晴らしさを再確認できたアルバム。聴けば聴くほど胸の奥にグッと響き渡る。�Cの美しさといったら！夢か幻を見ているようです。

ラテン国出身にもかかわらず、彼の音楽に見え隠れするのは80年代のニューウェーブや、90年代のインディディスコのにおい。ヒット曲Heartbeatsは、今スウェーデンで一番注目されるダンスデュオThe knifeのカバー、原曲を聞いたらアコギファンは驚くに違いない。。。

テキサスでステージを見ました。シンプルでグイグイ引きつけられましたね。ギターが思いっきり上手です。 ’05年、bravia-advert.com こちらにfeatureされたのがブレイクのきっかけでしょうかね。

去年ラジオでGilles Peterson氏がオンエアしまくってた「Crosses」が収録されたこのアルバム。非常に地味で、同時代性ゼロ（30年くらい前の男性SSWのアルバムと聞き比べても何の違和感も無い）ですが、結構気に入ってます。それでも、イギリスで「Heartbeats」がまさかのトップ10ヒットになった時は、本当に驚きましたけど。何で売れたの？

おそらくこのCDシングルには入っていないと思いますが、タイトル曲のPVが最高です（曲自体の出来は普通）。初めて見た時は「Kylie Minogueのカバー曲を、浮世絵をモチーフに、ユーリ・ノルシュテイン風の切り貼りアニメにするって、どーいうこと!?」と思いましたが、2度目からは、もう病みつき。何度見ても細かい発見があって、全く飽きません。

ケニー・ランキンのアコ感とベン・ワット風なヴォーカルが最高。素晴らしい。