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その雪と血を ハヤカワ・ミステリ

Jo Nesbo

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150019129
ISBN 10 : 4150019126
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    ノルウェー版のハードボイルド。ハードボイルドの世界に浸るためには、感情や恐怖を持たない非情さの中に、切なさを駆り立てる何かが必要なのだと、これを読んで思う。ここに出てくる男達の男心を私は分からないが、作者は女心の掴み所をよくわかっている。単語のいくつか…、その並べ方で時に一生を左右するほど美しいものを生む。ノルウェーの寒さは厳しいのね。〔国境の警備をしているのは、北極熊とマイナス40℃という気温だけだから…〕〔デンマークでは氷も雪も少ないから…〕 おすすめ。

  • Kajitt22

    不器用で空想癖のある、王という名の殺し屋オーラブ。二人の運命の女(ファム・ファタル)はひと癖もふた癖も。凍てつく1977年の北欧のクリスマスウィーク、冒頭のチャンドラーばりの殺しの描写で引き込まれた。静謐で細やかな筆致でうっとりと読み進めると、突然ショットガンが火を噴き、大いなる血が流れる大惨事。うーん・・・。しかし最後は虚と実が交錯する終局がまた秀逸。ヴァイキングの末裔、北欧の読者には血に飢えた人々が多いのかもしれない。

  • ふう

    物語の主人公は殺し屋。そして、物語を紡ぐのも殺し屋。北欧の長く暗い冬が舞台で、心まで凍っているかのように残酷ですが、なぜか美しいクリスマスの物語です。

  • Panzer Leader

    「第87回海外作品読書会」180頁にも満たない小説ながら暴力・流血・愛情・憎しみ・信頼・裏切り・献身・贖罪・救済の要素がぐっと凝縮された情緒溢れる逸品。この作者の唯一読んだ「ヘッドハンターズ 」が好みでなかったが、さすが翻訳ミステリー大賞受賞作、読み応え抜群。

  • GAKU

    70年代の雪のノルウェーが舞台。主役は三人。殺し屋のオーラヴ、ボスの若き後妻コリナ、聾啞で片足の悪い元売春婦マリア。純白の雪と真紅の血に象徴される、叙情詩のようなノワール小説。孤独な殺し屋オーラヴの愚直な生き方が胸にグサリと来た。ノワール小説なのに切ないのです。哀しいのです。久しぶりにやられた1冊!

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